エバラ通信:広東風炒めソース、麻辣麺スープを生かす宮本料理長のおすすめ料理
◇麻辣麺スープ
◆麻辣彩菜麺 生野菜の合わせ麺・麻辣風味
作り方:(1)レタス、カイワレ、水菜、エンダイブ、トレビスをカットし、水洗いして水気を切る。(2)プチトマトは半分に切る。(3)ピーナツをつぶして粗みじんにする。(4)中華麺をゆで、水洗いしてぬめりを取る。(5)(4)をボールに入れ、「麻辣麺スープ」(一人前四〇g)を加えて混ぜ合わせる。(6)(5)に(2)と(3)を加えて混ぜ合わせ、皿に盛り、(3)をかける。
「麻辣麺スープ」の応用:ニンジン、キャベツ、モヤシなど味の薄い野菜をトッピングするとスープの辛さとバランスがとれて、よりおいしくなる。ストレートのまま、肉や野菜を炒めてもおいしい。
◆麻辣〓八珍 五目麻辣あえ
作り方:(1)一口大のイカと芝エビをボイルして水切りする。(2)一口大の鶏もも肉をボイルする。(3)トマト、キュウリ、長ネギは一口大に切る。(4)ボールに「麻辣麺スープ」(一人前二〇g)、練りゴマ(一〇g)を加えて混ぜ合わせ、(1)、(2)、(3)、ピーナツを加えて混ぜ合わせる。
◇広東風青椒肉絲ソース
◆韮菜木耳炒蛋 ニラとキクラゲの卵炒め
作り方:(1)豚肉の薄切りに片栗粉をまぶす。(2)ニラをカットし、キクラゲは水でもどす。(3)卵をほぐして、よくかきまぜる。(4)鍋に油を熱し、(3)を八分程度炒め、鍋から取り出しておく。(5)鍋に油を加えて熱し、(1)、(3)、(2)の順に加えて炒め、(4)を鍋にもどし、「広東風青椒肉絲ソース」(一人前四〇g)をからめて炒める。
「広東風青椒肉絲ソース」の応用:深みのある味なのでサッと炒めるだけでよく味がのる。ラム肉や青身魚などのマスキング効果も発揮する。また、薄めに溶いて揚げ物のソースとしても活用できる。
◇広東風甘酢ソース
◆千炸蝦仁 エビの香り揚げ甘酢ソース強火炒め
作り方:(1)エビは背開きにカットし、小麦粉をよくなじませる。(2)鍋に油を熱し、こんがりと揚げるように(1)を油通しする。(3)鍋に油を熱し、ショウガと長ネギの細切りを炒め、(2)を加え、「広東風甘酢ソース」(一人前四〇g)をからめて炒め、ごま油で香り付けする。
「広東風甘酢ソース」の応用:味にコクがあり、白身魚や鶏むね肉などの淡白な食材とマッチ。「酢豚」「酢鶏」「酢魚」を提案できる。揚げ物の「うわかけソース」にも最適。鶏肉や白身魚などの素揚げに薄くのばしたソースをかけるだけで一品となる。
魚の塩焼きに薄くのばしたソースをかけると中華風焼き魚となり、和食とは一味違ったおいしさを演出する。
◇広東風八宝菜ソース
◆青菜焼〓子 チンゲン菜とカキのうま煮
作り方:(1)チンゲン菜は一口大にカットする。(2)カキに片栗粉をまぶしてボイルし、小麦粉をまぶしてサラダ油で揚げる。(3)鍋に油を熱し、マイタケ、シメジを炒め、(1)を加えて、炒める。(4)(2)と「広東風八宝菜ソース」(一人前四〇g)をからめて炒め、ごま油で香り付けする。
「広東風八宝菜ソース」の応用:肉類、魚介類、野菜、豆腐などの「うま煮」に最適。特に玉ネギの味を引き立てる。「中華丼」はもとより、「塩焼きそば」や「塩焼きうどん」にも使える。豆板醤を加えて辛みを演出するのも一法。
◆プロ顔負けの完成された味 「王朝」料理長・宮本荘三氏
中国料理界をリードする「王朝」の宮本荘三料理長。新発売の厨房応援団「広東風シリーズ」「麻辣麺スープ」を実際に試してもらい、その率直な感想を聞いた。
今回の新製品は、いずれも味の完成度が高いですね。いろいろな食材にマッチするので、創作意欲が高まります。中華料理のプロの料理人がいない飲食店でも、専門店並みの味を提供することができるでしょう。
「広東風青椒肉絲ソース」は、しっかりした味で風味もよい。また、さっぱりとした酸味と色の見栄えが食欲をそそります。トロミがあって野菜にからみやすいので使い勝手も抜群ですね。使用上のポイントは、炒めの仕上げにサッと加えてからめること。ソースの風味がより際立って、一番おいしい状態で提供できます。
「広東風甘酢ソース」は、最近多いケチャップ風味と違い、醤油と黒酢がベースになっている点が気に入りました。黒酢は流行の味。甘すぎず、酢っぱすぎず、万人に好まれる味です。トウガラシやネギ、ショウガ、ラー油などを加えると高級感がアップします。もちろんストレートで使っても十分です。
「広東風八宝采ソース」は、コクと風味が魅力です。あんにして豆腐やボイル野菜にかけるのがおすすめです。
「麻辣麺スープ」については、製品開発の着眼に感心させられました。辛いだけではなく、花山椒や黒胡椒などの香辛料が生きています。冷し麺や温麺はもとより、焼きそばやパスタにもマッチ。ドレッシング感覚で冷奴や野菜にかけるのもよいでしょう。また、真っ赤な彩りを生かして、中華丼のあんに使うと面白いですね。
いずれの製品も、料理人の創作意欲をかきたてる万能調味料だと思います。
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宮本荘三(みやもと・しょうぞう)=ヒルトン東京ベイ・中国料理「王朝」料理長。昭和27年北海道生まれ。中学卒業と同時に上京。新宿「美華」で三年間の出前持ちの後、小田急ハルク「豪華」、銀座「東京飯店」、東京ヒルトン「星ケ岡」「王朝」を経て現職に。中国料理世界選抜コンクールをはじめ数々の賞を総なめにし、実力・人気ともにトップを走る。