世界珍食材 ジャングルレストランバー「ジャマイカンクラブ」(東京・港区)

1994.11.07 63号 3面

ジャングルレストランバーの「ジャマイカンクラブ」(東京都港区、03・3473・8998)は、六本木、テレビ朝日通りを入った中国大使館近くにある。

「繁華街からは外れており、何か面白味のある店で特色づけしたい」(オーナーの石黒光さん)と、ジャングルをイメージした店舗設計で五年前にオープン。

バブル最盛期もあって「何かおもしろい店として目指して来る客が多く、パーティー予約もどんどん入った」という。今は、バブル崩壊の影響を受け「パーティー客は減ったが、来店客には、独特の雰囲気とメニューが受けています」。

地下へと続く入口から暗緑色のジャングルを思わせるペインティング。店内もすべて同じ色合いで統一され、鳥や猛獣の鳴き声が響く。レーザーによるスコールが降ったり、雷がとどろき、樹々の枝には南国の鳥、動物が配され、手長猿が客席に舞い降りたりとパーティーにぴったりの仕掛けがいっぱいだ。

メニューは、一九世紀に中国から伝来したコメとスペイン人からのスペイン料理がミックスしたジャマイカ料理を中心に、ジャングル料理を提供する。

パーティーを盛り上げるジャングル料理には、アリゲーター(ミシシッピー産ワニ)ステーキ二五〇〇円、バーベキュー二五〇〇円、野鹿ステーキ二五〇〇円、アフリカ産ダチョウバーベキュー二五〇〇円、オーストラリア産カンガルーステーキ一九〇〇円、カリビアン・テラピアのホワイトソース一九〇〇円などのアラカルトに、コース料理として、アリゲーターステーキ、カンガルーステーキ、野鹿ステーキ、ダチョウバーベキューの四コースが四二〇〇~四六〇〇円である。人気の順位は、アリゲーター、ダチョウ、カンガルー、鹿の順。

「仕入れには問題なかったが、メニュー化では、赤土料理研究所で試行錯誤の結果、今の日本人向けの味にした」

ワニは、ビールか重曹につけ柔らかくし、ステーキか唐揚げ、ソースは、酸味の効いた辛いメキシコソースが合う。

ダチョウは、ステーキはなく、バーベキューのみで醤油味の照り焼ソース。カンガルーは、バーベキューがなく、ステーキと唐揚げ、デミグラスソースで食す。野鹿も同じソース。

客層は、二〇代のOL、ビジネスマンがほとんど。客単価四〇〇〇円、営業時間午後6時~11時30分で、日商一五万円。客単価六〇〇〇円、日商二〇万円に持っていきたいという。

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