カンパイ! 売上げ3倍 池袋・東武百貨店ビアガーデン、おつまみは寂しく

1992.08.03 9号 2面

東京・池袋東武百貨店が改装して“日本一”の店舗面積となり注目されているが、その改装効果は屋上のビアガーデンにも表われている‐‐。

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同店八階屋上のビアガーデンは、改装工事のため例年より二カ月遅れて6月10日に営業を開始したが、売上げは前年より三倍も伸びているという。このビアガーデンを運営する東武食品サービス㈱の山城■門店長は「池袋駅周辺の人の流れが変わった。改装の効果がはっきりと出ており、中年サラリーマンからヤングに客層が変わってきている」と説明する。

集客力を増し、屋上も大繁盛というわけだ。しかし、景気低迷の影はこの屋上ビアガーデンにもおよんでいるようだ。「バブル崩壊の影響が出ている。これまで、つまみを二品とっていた客が一品になっている。売上げ額は客数の増加で昨年より三倍も伸びているものの、客単価は下がっている。それでも当店はヤングに支えられているのが強み。四〇~五〇代のサラリーマンは金を使わなくなっている」というわけだ。

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ちなみに、ビール大ジョッキの値段は八八〇円。枝豆、ソーセージ、フライドポテトは定番メニューだが、人気があるのはファミリーセット(一五〇〇円)。グループ客に支持されている。

「他店に勝つためには味のサービスをよくしなければならない。心をこめて、お客さんに満足してもらうよう努めている」という山城店長。オーナシェフに負けない気構えをもっている。

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