オリーブオイル特集 効能

1996.03.18 97号 21面

●胃腸にやさしい

オリーブオイルは、油の中で胃に最も負担をかけないことが他の食用油との比較研究で明らかだ。胃炎および胃・十二指腸潰瘍の改善に効果を発揮する。朝の空腹時にスプーン一~二杯摂取すれば、慢性の便秘解消に役立つ。

●消化・吸収を助ける

肝臓の働きを活発にすることで、食物栄養の消化・吸収を促進する。胆石予防効果があることも指摘される。

●子供の健全な成長に役立つ

オレイン酸は子供の骨格の発育および骨のミネラル化(骨組織へのカルシウムの沈着)を促進する。乳児の栄養でリノール酸とリノレン酸のバランスが崩れると脳組織の発達などに悪影響があるが、オリーブオイル中の両脂肪酸の構成比は乳児のほぼ理想的な母乳に似た栄養食物で、離乳食に安心して使用できる。

●老化を防止

オリーブオイルにはリノール酸、リノレン酸、抗酸化物質がバランスよく含まれているため老人性痴呆症や皮膚の老化の予防になる。オレイン酸が骨からのカルシウム喪失を抑制するため骨粗しょう症の予防にもなる。最も消化・吸収しやすい油脂なので、消化器官の低下した高齢者でもビタミン、ミネラルを容易に吸収できる。

●動脈硬化を予防

オレイン酸はいわゆる悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロール値を上げて動脈硬化を予防する。バージンオイル中のビタミンEなどの抗酸化物質も、動脈硬化を予防する。オリーブオイルの常食で狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などを防ぐことができる。

●糖尿病を改善する

●乳ガンの予防効果(?)

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