海外通信 外食ビジネスの新発想(12)生クッキー生地、アメリカで大流行
●クリエイティヴィティーを生かしてバラエティーに富むメニューに
アメリカ各地に雨後のタケノコのように現れ始めた生クッキー生地の店。カップケーキ、マカロンに次ぐ流行の兆しが見えている。幼い頃、お母さんがクッキーを焼いてくれたとき、ボウルに残った生地をこっそりなめた思い出は、アメリカ人なら誰にでもあるはずだ。
生クッキー生地の先駆者、「ドウ」の前には、週末になると、長蛇の列ができ、チケット制になることも。
クッキー生地を焼かないで食べることを可能にしたのは、生ではなく、低温殺菌した卵と、加熱処理した小麦粉を使っているから。そのため、サルモネラ菌の心配はない。
同店の生クッキー生地のメニューは、チョコレート・ドリーム(ブラウニー生地+オレオクッキー+チョコレートチップ)、ピーナツバター・スニッカードウードル(ピーナツバタークッキー生地+シナモンシュガー+チョコレートチップ)、オートミールM&M’s(オートミールクッキー生地+M&M’sチョコレート+チョコレートチップ)、フラッファーバター(ピーナツバタークッキー生地+ダークチョコレートチップ+マシュマロフラッフ)など、現在、計16種類。生のクッキー生地であるから千変万化できる。そのまま食べてよし、アイスクリームに混ぜてよし、半分焼いてソフトクッキーにしてよし、カリカリに焼いてよし。
店頭のメニューもバラエティーに富む。まるでアイスクリーム・ショップのような愛らしい店内では、カップかコーンを選んで、1スクープ4$、2スクープ7$、3スクープ9$。他にも、生チョコレートチップ・クッキー生地にオーガニックのブルーマーブルクッキー生地アイスクリームを挟んだ「アイスクリーム・サンドイッチ」(5$)、生クッキー生地アイスクリームと生クッキー生地をクッキーのクラストに詰めた「クッキー・ドウ・アイスクリームパイ」(5$)、バニラアイスクリームに好みの生クッキー生地を混ぜた「クッキー・ドウ・ミルクシェイク」(9$)など楽しいメニューが並ぶ。もちろん、焼いたクッキーもある(1枚2$75¢)。
●店舗情報
ドウ(DO)
所在地=550 Laguardia Place, New York NY 10012