食物販から学ぶメニュー開発のヒント:ディーン&デルーカ「クラッシュチョコレートマフィン」

2020.08.03 498号 14面
クラッシュチョコレートマフィン 340円(税抜き)

クラッシュチョコレートマフィン 340円(税抜き)

 ●「カロリーが気になる」と言いつつ誰もが手を伸ばす衝撃のスイーツ

 食の業界に携わる人間で「ディーン&デルーカ」を知らない者は、まずいないだろう。同店は、1977年にニューヨークで創業。2003年、横川正紀氏が率いるウェルカムが日本で店舗展開を開始し、現在は国内で50店舗以上を出店している。米本国の「ディーン&デルーカ」は数年前から経営の悪化が取りざたされ、今年に入って連邦破産法11条の適用を申請したと報じられたが、ウェルカム社は日本国内での商標権や営業権を確保しており、事業の継続には問題がないようだ。ちなみに、横川氏の父親は「すかいらーく」創業者の一人、横川紀夫氏である。食ビジネスのセンスは遺伝するのか。

 同店には多くの人気商品がある。この「クラッシュチョコレートマフィン」も長くヒットを続けている商品の一つだ。クラッシュといいつつ、ほとんど砕いていないオレオビスケットをそのままマフィンにトッピングしてしまうという、見た目のインパクトが大きな特徴である。味は想像通りだし、おそらくカロリーもそれなりだろう。“ヘルシー志向”などというものは、あくまでも自己表現のためのお題目の一つに過ぎないのかもしれない、そんな風にも思わせる。

 黒いビスケットに白いクリームを挟んだオレオは、米国を代表する菓子の一つであり、米国にはこのオレオを使った菓子が数多くある。このスタイルが米国「ディーン&デルーカ」の生み出したアイデアなのかどうかは分からないが、いかにもアメリカらしい楽しさにあふれていて、スイーツ好きなら、つい一度は買ってみたくなるアイテムではないだろうか。

 同店には味だけではなく見た目で訴求する商品が少なくない。建築デザインを学んだという横川氏が生み出すカルチャーなのだろうか。

 (入江直之)

 ●「クラッシュチョコレートマフィン」 340円(税抜き)

 「ディーン&デルーカ」各店

 所在地:関東、東海、関西、九州

 編集協力:株式会社イートワークス

 http://www.eatworks.com/

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