アポなし!新業態チェック(220)「武蔵野うどん小麦晴れ」国分寺並木町店

2025.12.01 562号 11面

 イオングループ傘下で、弁当・惣菜の「キッチンオリジン」や中国料理「れんげ食堂Toshu」などを展開するオリジン東秀が、新業態「武蔵野うどん小麦晴れ」を東京・国分寺市に出店した。

 同店は、関東ローカルの郷土料理である“武蔵野うどん”を主役にした新ブランド。うどんの麺やサイドメニューなどが自由にお代わりできるという、食べ放題方式を取り入れた個性的な業態だ。武蔵野うどんは、東京都から埼玉県にかけての武蔵野地域が発祥とされるうどん料理。麺は太目でコシがあり、肉や野菜などの具を入れた甘味の強いつゆが特徴。麺を別盛りにして、いわゆるつけ麺のスタイルで食べることも多い。

 同店のメニューは、武蔵野うどんのオーソドックスなスタイルである「豚肉つけ汁うどん」(990円)のほか、「鶏肉とつくねのピリ辛つけ汁うどん」(1180円)、「彩り野菜のカレーつけ汁うどん」(1280円)といった温かいつけ汁のうどんが6種類ほど。麺とつゆだけの「かけうどん」「ざるうどん」(各880円)以外にも、関西のスタイルを取り入れた「武蔵野釜玉うどん」や「武蔵野ぶっかけうどん」(各950円)や、冷たいつけ汁の「冷や汁うどん」(1180円)などが用意されている。

 サイドメニューは各種の天ぷらやカレー、炊き込みご飯のおむすび、白飯などがあり、うどんの麺の追加や、サイドメニューはすべてお代わり自由。ドリンクのみ別会計で、ドリンクバー方式となっている。(メニューは臨店時のもの、価格は税抜き)

 ★けんじの評価 平日の開店から整理券を配る繁盛ぶり

 同店は、開業前から「食べ放題」が評判を呼び、長蛇の列が続いていた。臨店したのは開業から1ヵ月以上経った頃だったが、念のため、平日の開店より少し前に到着。しかし、すでに店前には数十人の人影がある。仕事の途中で訪れたらしい営業車の男性グループも多い。整列しているという様子でもないので入口まで行くと、そこには整理券の発券機が。20組目ほどの順番で、何とかあまり待たずに入店できた。

 案内されたのは小上がり席のエリアだったのだが、セルフサービスで食べ放題という業態だと小上がり席は非常に不便だ。いちいち靴を履いたり脱いだりしなければならず、通路で他の客と動線が重なる。勝手な想像だが、同店の食べ放題方式は店舗の設計が終わってから導入されたのかもしれない。

 最初のうどんの注文は、客席の端末で行う。その際に麺の量を選ぶのだが、中には1kgという選択肢もあって意味不明だ。天ぷらなどは店内中央のサラダバーのようなスペースにすべて置かれている。

 店舗は東京郊外の五日市街道沿い。道幅は狭いが古くからのロードサイド店舗が立ち並ぶ主要道路だ。同店は他チェーンの居抜き店舗への出店である。そういえば、かつてカレーやサラダなどのサイドメニューが食べ放題となる某チェーンが、郊外のファミリーレストラン店舗に居抜きで出店し大きな話題を呼んだこともあった。本店が今後どのような出店戦略を描いているのかわからないが、客数至上主義的な現状に、やや不安を感じつつ店を後にした。

 ◆外食ジャーナリスト・鷲見けんじ=外食チェーン黎明期から、FFやFRなどの動向を消費者の目線で見続けてきたアンチグルメな庶民派ジャーナリスト。顧客の気持ちを外食企業に伝えるべく、甘口辛口を取り混ぜた乱筆乱文でチェーンの新業態をチェック。朝マックとロイヤルホストのカレーフェアをこよなく愛する外食ウオッチャー。

 ●店舗情報

 「武蔵野うどん小麦晴れ」国分寺並木町店

 開業=2025年8月27日/所在地=東京都国分寺市並木町1-26-3

 ●編集協力:株式会社イートワークス

 http://www.eatworks.com/

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