アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:低学年女子“空白地帯”にヒットの兆し

2026.01.05 563号 11面
売れ行きが好調で、ファッション性をさらに強める「ジューシーレピピ」

売れ行きが好調で、ファッション性をさらに強める「ジューシーレピピ」

 ●ギャルブームも追い風に

 おしゃれの低年齢化が進んでいます。ただし、小学校の低学年の女子向けは、苦戦が続いていました。幼児向けは卒業だけれども、ローティーン向けではサイズが合わないためです。しかし、この“空白地帯”にヒットの兆しが出てきました。

 業界の常識では、ローティーン向けの店で低学年の商品を売ることは避けられてきました。ブランドの低年齢化を招くためですが、その逆をついたアダストリアのブランド「ジューシーレピピ」(ジューシー)が元気です。ローティーン向けの「レピピアルマリオ」の客数減を危惧し、24年6月に立ち上げたものです。

 ジューシーのサイズレンジでSCに出店する他のブランドは、子どもらしいデザインや男女兼用のカジュアルなものが中心。ジューシーはトレンドに敏感な雰囲気が「他にない」と見られています。4店舗で販売し、毎月予算を超える売れ行きで、商品が追いつかず、27店に広げました。

 ギャルブームも追い風です。今の親は平成ギャルブームを体感した世代で、親が熱中したトレンドが子供たちに評価されるのは珍しいですが、ジューシーのディレクターも元平成ギャルで、ギャルブランドで企画に携わっていました。主張を抑えたデザインよりも、24年秋冬物からとがった商品を出し始め、新作を出せば売れる好循環ということです。

 (繊研新聞社 取締役編集局長 若狭純子)

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