卸マンの売れ筋食材チェック!:東京都江戸川区・森本敏之さん
(株)サンエーシステムは、包材・資材などフードビジネス関連商品の販売を主軸に、18年前からプロデュース的な活動を本格化。「顧客を総合的にサポートする体制を固めてきました」と言うのは、営業部取締役部長の森本敏之さん。営業部全体を統括しながら、自身は、主に食品工場やベンダーを担当している。森本さんにお薦めの食品関連資材を聞いた。
■問い合わせ=(株)サンエーシステム(電話03・3684・6700)
1品目は、当社が販売元の「バイオマス容器」です。もみがらを主原料に、麦がら、竹粉、アシなど農業廃棄物を利用した生分解性(微生物の作用で分解され再び土にかえる)容器です。接着剤は米粉、小麦粉などの天然セルロースやカゼインを使用し、製造にはホルムアルデヒドを抑制する特許技術が駆使されています。さまざまな形、サイズに対応でき、なんと冷凍、電子レンジ加熱もOK。トウモロコシなどを原料にした生分解性製品は多種販売されていますが、コスト高などでなかなか手が出しにくいのが現状。こちらは、安価で非常に注目されています。年内の販売を予定しています。
2品目は、日本マーケット協会と日本チェーンストア協会合同運営の「物流クレート標準化協議会」が発表している、統一規格のクレート2種です。2009年4月(予定)からクレートの統一および共有化が始まります。積載効率を上げ、企業別に分別、返却する手間とコストをなくしていこうという動きです。環境負荷の軽減にもつながると期待されています。現在、導入時期や方法、対象商品などを検討中で、将来的にはすべての商品用クレートの標準化を目指しています。
3品目は、当社オリジナルの「三角袋」(絞り袋)です。クリーム物のデコレーションや、マッシュポテトなどを小さい器に盛り付ける際に使われているものです。当社では、透明を始め、珍しい青、黄、赤の4色をそろえています。色付きなので、異物混入のリスクを回避でき、ラインや食材ごとに色分けして使用できて便利、と食品工場で大好評です。惣菜店や菓子店、パン屋でも重宝にご利用いただけるのではないでしょうか。
◆(株)サンエーシステム「バイオマス容器」
もみがらなど農業廃棄物を利用した低コストな生分解性容器。土中に埋没させると約3~5ヵ月で分解される。冷凍、電子レンジ加熱が可能。販売は年内中を予定。
規格=各種
◆(株)サンエーシステム「食品クレート標準1型・2型」
2009年4月からスーパー、チェーンストアなどで共有化予定の食品用クレート。積載効率をアップさせ、流通コストを低減させるのが狙い。2型には、ハーフサイズ(273×459mm)も設定。
規格=1型587×368×148・233、2型557×459×148・233(外寸)
◆中央化学(株)「三角袋(絞り袋)」
デコレーションや盛り付けに使う絞り袋。4色揃っているのは珍しく、異物混入回避に活躍している。LDPE(低密度ポリエチレン)製で厚みがあり丈夫。食品にもよるが、約1kg入る。