日本マクドナルド、「マックカフェ」ブランドでコーヒー7種発売
「レギュラーコーヒー市場では年間(08年度)2億6000万杯のセールスでナンバーワンのシェアを獲得している。スペシャリティーコーヒー市場は年々8%成長している有望な市場で、こちらでもやるからには一番を取りたい」と、日本マクドナルド原田泳幸会長兼社長はコーヒーセールスへの並々ならぬ意気込みを述べた。
日本マクドナルドは、都内のセルリアンタワー東急ホテルでカフェラテやカプチーノなどエスプレッソをベースにした7種のスペシャリティーコーヒーを先月21日から都内と東京近郊、福岡など約220店で新発売し、年末までには約450店舗に、順次近畿・東海に広げて2010年末には全国約3700店舗のうち1000店舗以上に広げると発表した。既存のプレミアムローストコーヒー、同アイスコーヒーも加えたコーヒーカテゴリーは「マックカフェ」ブランドに統一して、都内の先行無料サンプルや「平成中村座」起用によるTVCMの投入などで認知を高めていく。
新発売するのはカフェラテ(ホット・アイス)、カフェモカ(同)、キャラメルラテ(同)、カプチーノ(ホット)の7種で、価格は190円から300円、コーヒー専門チェーンよりも2~3割安い。
スペシャリティーコーヒー投入にあたり、1年以上にわたって豆は4種類を別々に焙煎して混合する単品焙煎とし、フルオートでバリスタと同等の作業ができるエスプレッソマシーンを独自開発した。
原田会長兼社長は「マクドナルドの基幹商品はハンバーガーである。マックカフェは全店の3分の1規模の導入展開であるが、新規顧客がフードの充実に気付いてマックファンになってもらい、全体の客数増につなげるという施策である」と、効果は全店に波及すると述べた。