中華チェーンの一番人気麺特集:福しん「特製タンメン」
●野菜を煮る+炒めるで味を追求
創業40周年を迎える「福しん」。東京・西武池袋線や東武東上線沿線を中心にドミナント展開をしている。駅前立地にカウンター席中心に平均18席前後の店舗規模の店を出し、近隣住民の日常食として定着している。
店一番の麺メニューは「特製タンメン」で、年間通して変わらぬ人気をほこる。スープのにごりが強いのが特徴で、これは具材となる野菜を軽く煮てからじっくり炒めているから。煮るだけでは野菜のコクが出ないし、炒めるだけではうま味がでない。この2工程を行うことで、野菜のおいしさを十二分に引き出している。野菜は11種と種類豊富で、これまで何度も変更を繰り返し、食感とヘルシー感を追求。12年前から現在の内容に落ち着いた。カロテンやビタミンB、Cが豊富なセロリ、滋養強壮に優れたクコの実を入れて栄養価を高めている。スープベースには天然にがりを使用するなど、ヘルシー食材へのこだわりを強く持っている。麺は手作業により食感を高めた手もみ麺で150g。
その他の麺メニューは7種類で、これに季節限定メニューが加わる。麺メニューはラーメンだけだったが、今秋より「イカ焼きそば」(480円)を導入。一部店舗で好評を受けて全店での販売を開始した。
◆「福しん」経営=(株)福しん/本社所在地=東京都豊島区目白5-31-3/店舗数=40店舗(2011年8月現在)