繁盛店のまかない:「榎本ハンバーグ研究所 春日後楽園店」 実際に食べたからこそ説得力あり

2021.03.01 505号 06面
「ボロネーゼソースのハンバーグ」(ランチ提供価格は税込み1,300円)ハンバーグの上にハンバーグを崩して作った“肉感”満載のボロネーゼソースをかける。ハンバーグの肉のうま味をダブルで堪能できる

「ボロネーゼソースのハンバーグ」(ランチ提供価格は税込み1,300円)ハンバーグの上にハンバーグを崩して作った“肉感”満載のボロネーゼソースをかける。ハンバーグの肉のうま味をダブルで堪能できる

20年6月にオープンした春日後楽園店

20年6月にオープンした春日後楽園店

 ●実際に食べたからこそお薦めにも説得力あり スタッフへのフィードバックにもひと役

 「榎本ハンバーグ研究所」は、店名が示す通りハンバーグ専門店。本店の西ヶ原店(東京都北区)のほかに、2020年6月にオープンした春日後楽園店がある。

 「世界中にハンバーグ好きな仲間を一人でも多く増やすことを目指しています」と語る榎本稔オーナーの“ハンバーグ愛”はハンパない。

 まかないは、よくある「余った材料でパパッと作れるもの」ではなく、「スタッフが店のメニューからその日食べたいものを選ぶ」ことになっている。その理由は「スタッフは意外と店のメニューをちゃんと食べる機会がないんですね。お客さまにメニューについて質問されたとき、メニューブックに書いてあることではなく、自分が食べた感想を自分の言葉で説明した方が、圧倒的に説得力があります」と榎本オーナー。

 さらに、まかないで実際に食べた感想を厨房スタッフにフィードバックすることで、メニューの向上にもつながる。

 この日のまかないは、ランチで提供している「ボロネーゼソースのハンバーグ」。ボロネーゼソースは生のひき肉から作るのではなく、パテを焼いてハンバーグにしたものを野菜と一緒に炒めながら崩して作る。「その方が肉のうま味を肉自体に閉じ込めることができますから」。

 スタッフはおいしいものを食べることができ、メニューの勉強にもなり、さらにメニューのレベルアップにもつながる“一石三鳥”のまかないだ。

 ●店舗情報

 「榎本ハンバーグ研究所 春日後楽園店」

 所在地=東京都文京区小石川1-16-16 レキセン沖本ビル101

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