愛用食材と調理技術:「かあちゃん味噌」「酒粕」 作り手の愛を感じる味
●ラーメンや一品料理に活用
味噌ラーメン専門店「みつか坊主」は、2007年創業。「当時、大阪では味噌ラーメンが根づいておらず、競争がなく客の取り合いもない分野であることが、自分の性格にも合っていた」と語る、代表の斉藤光典さん。一から研究を重ねてさまざまなラーメンを考案し、昼は3種類、夜は5種類のラーメンを提供している。
各地の多彩な味噌を取り入れ、ラーメンに合わせてブレンドしているが、中でも「ほんのり甘く、単純においしい。作り手の愛を感じる味」と絶賛するのが、地域の女性たちが手作りする「かあちゃん味噌」だ。また、秋鹿酒造の「酒粕」は、夜のラーメンと一品料理に活用。ラーメンの場合、1杯当たり3gほど入れることで、スープにアクセントとコクが出るという。
いずれも10年ほど前からの付き合いで、味噌造りや、秋鹿酒造の自営田での農作業や酒造りなどに参加。地域の生産者との関係を築きながら、親しんできた商品である。また、同店では池村製麺所(寝屋川市)の麺を4種類使用しているが、こちらも欠かせない愛用食材。創業当初から味噌に合う麺を共に追求してきた、信頼感ある関係という。
「料理を単に商品として出すのではなく、その食材が作られる作業を一緒にさせてもらうことなどで知識を深め、食べる人にちゃんと伝えていこうという考え方で取り組んでいます」と、斉藤さんは食材と向き合う姿勢を語る。
●店舗情報
「みつか坊主」
所在地=大阪府豊中市蛍池東町1-6-5
●「かあちゃん味噌」切畑夢工房(大阪府豊能郡)、「酒粕」秋鹿酒造(大阪府豊能郡)