育児用調製粉乳・ベビーフード特集2023
「異次元」の少子化が止まらない。2022年の出生数は過去最少を更新し、ついに80万人を割り込んだ。しかし、市場の絶対数が減少する中でも育児用調製粉乳(育粉)、ベビーフード市場は前年を上回って推移している。共働き世帯の増加や、男性の育児参加など、育児スタイルは多様化しており、加えて人流の回復や外出機会の復活などで、両市場には利便性がますます求められている。母親・父親世代もデジタルネイティブにより近い世代が増えてきていることから、ユーザーの情報感度はより高まっていることも見逃せない。最近では使用面での機能価値に加え、発育に必要な栄養価値についても強い関心がみられていることから、商品・コミュニケーション活動を通じていかに多彩な育児参加を後押ししていけるかが鍵となりそうだ。(小澤弘教)
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◆育児用調製粉乳・ベビーフード特集:価値訴求で挑め 機能・栄養面多彩な提案を
乳幼児食品 特集 2023.03.10「異次元」の少子化が止まらない。2022年の出生数は過去最少を更新し、ついに80万人を割り込んだ。しかし、市場の絶対数が減少する中でも育児用調製粉乳(育粉)、ベビーフード市場は前年を上回って推移している。共働き世帯の増加や、男性の育児参加など、育児ス…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用調製粉乳 安全・利便性で後押し
乳幼児食品 特集 2023.03.10出生数が激減する一方、育粉市場は前年から6~7%程度拡大しているとみられるが、けん引役は乳児用調製粉乳(乳粉)だ。少子化で市場の絶対数が縮小の一途をたどる半面、使用量・使用率は引き続き伸長している。共働き世帯の増加など、コロナ以前からの社会変化が背景…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用液体ミルク 「お出かけ」需要で復調
乳幼児食品 特集 2023.03.10乳児用調製液状乳(液体ミルク)は、23年3月で市場形成から5年目に入った。19年3月に江崎グリコと明治が販売をスタートさせて以来、20年4月に雪印ビーンスタークが、22年4月に森永乳業が参入した同市場は、22年は前年停滞気味だった成長スピードが再加速…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:フォローアップミルク 鉄など栄養面アピール
乳幼児食品 特集 2023.03.10フォローアップミルクは、乳幼児期の栄養バランスを考慮して、離乳期に入った赤ちゃんが離乳食では補いきれない鉄やビタミンDなどの栄養を補う。乳粉の使用期間が1歳まで延長されたことが定着し、9ヵ月からの3ヵ月間を失ったことに加え、コロナ禍によるインバウンド…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:ベビーフード=ノンユーザー獲得が鍵
乳幼児食品 特集 2023.03.10コロナ禍による一年を通した緊急事態宣言の影響を大きく受けた21年から一転し、22年のベビーフード市場は好調な推移を見せた。ステイホーム需要で一時手作り用途の顆粒・粉末タイプなどが大きく伸長したが、3年ぶりに制限のない中で迎えた行楽シーズンやお盆などを…続きを読む
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育児用調製粉乳・ベビーフード特集:特殊調製粉乳=発育貢献、評価高まる
乳幼児食品 特集 2023.03.10厚生労働省が22年9月に公表した「人口動態統計(確定数)」によると、21年の日本における乳児死亡率(出生1000比)は、前年を下回る1.7だった。乳児死亡数は前年比7.5%減の1399人で、1899年の調査開始以来過去最少を更新した。新生児死亡率も前…続きを読む