世界のアマニから8 イラン篇 受験生の強い味方 イラン版オムレツ【PR】

イランは教育に熱心な国と言われています。
大学入試にはイラン全土から
100万人以上が参加する「コンクール」という全国統一試験があり、
その順位で入学できる大学が決まるので競争は実に熾烈。
大学生の比率は女性60%、男性40%と、
女性の大学進学が進んでいるのが特徴です。

ファラフェルサンド

そんな受験生たちが夜食に食べることが多い、
と言われているのがイランの代表的な家庭料理「クク」です。
「クク」とは現地の言葉で「卵」で、
日本でいえば「オムレツ」あるいは「キッシュ」という感じです。
中に野菜をどっさり入れた場合は「クク・サブズィー(野菜)」。
鶏肉の場合は「クク・モルク(鶏肉)」。
じゃがいもがメインの場合は「クク・スィブザミニー(じゃがいも)」となり、
こちらの食感は、柔らかいハッシュドポテトのような感じなんだそうです。

クク

作り方は実に簡単。
野菜やジャガイモをボールに入れ、卵を落として混ぜます。
塩・コショウなどで軽く味付けし、
フライパンに入れて、程よく焼き上がるのを待つだけ。
このように簡単に作れることから
「ククはパパが作る!」という家庭も多いそうです。
付け合せとしては、ヨーグルトやクルミ、ピクルスなどが添えられ、
温かい状態でも冷やした状態でも
美味しくいただけるのが特徴です。

クク

夜食に活躍するのは、
やはり胃にやさしい「クク・サブズィー」。
ここに、
ローストアマニやアマニ油をかけるのが、ママ・パパの知恵。
受験を元気に乗り切りたい時や
寒い季節にも負けないからだのために役立つ…と、
アマニを重宝しているそうです。
こうしたママ・パパの支えがあって大学に無事合格したら
家族や親せきが集まって
公園でシートを広げ、お祝いをするそう!
その宴に登場するのは、やっぱり「クク」。
「クク」に始まり「クク」で締める、
イランの受験生の欠かせないお供のようです。

ローストアマニなど

平岡直也(ひらおか・なおや)

新聞記者、出版社、放送局を経て、2020年4月「株式会社hasso.」を立ち上げる。企業や大学、地方自治体に「はっ、そう!」と思ってもらえるPR戦略を立案するほか、これまでの経験を活かし、フリージャーナリストとしても活動。池上彰氏と「池上彰と考える『死』とはなんだろう」(KADOKAWA)も上梓した。趣味は、「食べること」。仕事や取材で行った土地の料理と、“温泉”を必ず楽しむのがモットー。