三菱食品・伊藤忠食品、3月期中間決算 収益環境に依然厳しさ 市場の価格競争“直撃”
三菱食品、伊藤忠食品がこのほど開示した14年3月期の中間決算から、食品卸業界を取り巻く収益環境が依然厳しさを増していることが浮き彫りになった。市場の上位集約化などで2社とも増収を確保したが、営業利益段階ではいずれも2桁減で着地。昨年来、急速に厳しさを増してきた小売業の業態間競争、生活必需品全般におよぶ消費者の低価格志向の進行が、収益を直撃したとみられる。両社では下期の回復へ向け、新規事業の強化やコスト削減の徹底へスピードを上げる構えだ。(篠田博一)