胃心伝真=その鼓動に耳を当てよ
「その鼓動に耳を当てよ」は、名古屋掖済会病院救命救急センターのドキュメンタリー映画。「断らない救急」をモットーに、24時間365日、身寄りのない人から生活困窮者まで誰でも受け入れてきた▼コロナ禍で救急車の受け入れ台数は連日過去最多を更新。他の病院に断られた患者も押し寄せ、見る見るうちにベッドは埋まっていく。だが「究極の社会奉仕」ととらえ、全力を尽くすスタッフの姿を映し出す▼秒刻みで判断を迫られ、しかも失敗やミスは絶対に許されない。その仕事の重さに、観賞後しばらく言葉も出なか