FABEX2024:ザ・ペストリー・クイーン日本予選 藤野みさと氏が1位
●25年伊開催世界大会へ
グローバル・パティスリーズ・サポーターズ・クラブ(GPS Club)が主催し、日本食糧新聞社が特別協賛した「ザ・ペストリー・クイーン」日本予選が12日、「デザート・スイーツ&ベーカリー展」特設会場で開催された。1次予選を突破した4人が技術を競い、ホテルグランヴィア大阪の藤野みさと氏が優勝した。藤野氏は、2025年1月にイタリア・リミニで開催される展示会SIGEP内で2年に一度行われる女性パティシエの世界大会「ザ・ペストリー・クイーン」に日本代表として出場する。
藤野氏は「今回準優勝した稲垣さんとは以前、この決勝で再会して戦おうと固く誓った。優勝できたのは共に励んできた彼女の存在と職場の仲間や企業の方など多くの支えのおかげ。世界大会では優勝を目指します」と涙ながらにあいさつした。
12日の実技審査に進んだのは稲垣菜月氏(帝国ホテル東京)、齋藤富柚美氏(にいがた製菓・調理専門学校えぷろん)、藤野みさと氏(ホテルグランヴィア大阪)、片山楓恋氏(リビエール)の4人。4選手は当日、午前9時から午後1時までの4時間でアメ細工ピエスモンテ1台とアントルメショコラ2台、グラスデート8人分を仕上げた。
審査はGPS Clubのメンバーから自社スタッフが参加していない、パティスリーアプラノス・朝田晋平氏(審査委員長)、グランドハイアット東京・後藤順一氏、中沢乳業・赤羽目健悟氏、アステリスク・和泉光一氏、プリンスホテル・内藤武志氏、サークルムーン・望月完次郎氏、クラブハリエ・山本隆夫氏が務めた。朝田審査委員長は「皆万全ではない環境の中で素晴らしい作品を仕上げてくれた。アウェーの中ではアクシデントもつきもの。技術はもちろんだが、いかに自分の実力を出し切れるかというメンタリティーが重要。それぞれ良い点とまだ足りない点もあるので、この経験を生かしてより磨きをかけていってほしい」と総評を述べ、「昨年の世界大会では惜しくも2位と悔しい思いをしたので来年の大会ではぜひ優勝してほしい。GPS Clubは全力でサポートしていく」と激励の言葉を送った。
「ザ・ペストリー・クイーン」および「芸術部門賞」「味覚部門賞」を藤野氏が、「準優勝」を稲垣菜月氏が、「第3位」および「特別賞」を片山楓恋氏が受賞した。(大村まい)