業界NEWS:イタリア大使館貿易促進部、イタリアチーズの料理講習会開催

2024.08.05 546号 12面
チーズプロフェッショナル協会・本間るみ子名誉会長が講演

チーズプロフェッショナル協会・本間るみ子名誉会長が講演

 ◆多様な用途で生活に根付く

 イタリア大使館貿易促進部はこのほど、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で「イタリアチーズ料理講習会」を開催した。チーズプロフェッショナル協会・本間るみ子名誉会長が「世界に広がるイタリアチーズ」をテーマに講演した後、リストランテ・ヴォーロ・コズイの西口大輔オーナーシェフが料理セミナーを行った。会場には料理人やインポーターなどを中心に約120人が参集。定員を大幅に上回る300人を超える応募があり、高い関心がうかがえた。参加者は熱心に聴講し、質問も多かった。

 開会に当たってジャンルイジ・ベネデッティイタリア大使が「チーズはイタリアの典型的農産物加工品で、種類が500程度あり生物多様性の現れだ。イタリアチーズの歴史や卓越した品質に対する消費者認知の向上を目的にこの講習会を実施する」とあいさつした。

 本間氏は「イタリアには土地ごとにチーズがあり、アンティパストからドルチェまで多様な用途に使い、生活に根付いている」とし、「土地ごとの伝統食材や料理を継承する、質の良い素材や加工品の小生産者を守るため、子どもを含める消費者教育と共に、欧州連合で定めた原産地呼称のDOP、地理表示のIGCなど保護制度がある」とした。

 西口シェフは、グラーナ・パダーノチーズを使った7品ほか、真鯛とモッツアレラチーズのファッゴティーニやマスカルポーネチーズのジェラートなど4種のチーズを使った調理デモンストレーションを行い、すべての料理で試食を提供。「イタリアチーズはバリエーション豊富で、それぞれ多様な用途に使えるため、料理人にはありがたい食材」とし、「冷製パスタでの活用は」「ワインとのマリアージュは」など、会場から寄せられた質問に丁寧に答えた。

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