多忙でも読める外食ニュース

2025.08.04 558号 04面

 ●サンマルクカフェ 各種ティーの新業態

 サンマルクホールディングス傘下のサンマルクカフェが、ティーをメインにした新ブランド「サンマルクカフェ&茶」をオープン。「サンマルクカフェ」で提供しているメニューに加えて、台湾産の凍頂烏龍茶を使ったタピオカミルクティーやジャスミン茶をベースにしたフルーツティーなど、本格的なティードリンクを取り揃えた。神奈川県の「イオン相模原SC」内にあった既存の「サンマルクカフェ」をリニューアルし、ロゴマークも茶葉をあしらったものに刷新。

 解説=サンマルクカフェは、1999年に1号店を出店。「チョコクロ」の名称で知られる「チョコクロワッサン」など、店内で焼き上げるパン類を提供するベーカリーカフェとして、現在は全国に290店舗近くを展開している。

 ●ステーキ「あさくま」 カレー専門店出店

 ステーキレストラン「あさくま」などを展開するあさくまが、新業態のカレー専門店 「カレーのあさくま」を愛知県名古屋市に出店。カウンターを中心とした31席の小型店で、「あさくま」のサラダバーで人気メニューとなっている「牛すじカレー」を単独で提供する。この「牛すじカレー」は、ステーキの仕込み時に出る上質な牛すじを長時間煮込んだもので、トッピングには、「あさくま」で提供しているハンバーグやステーキなども用意。今回の店舗は実験店としての出店という。

 解説=あさくまは、1948年の創業。全国に66店舗のステーキレストランを展開し、ステーキやハンバーグ、全45品を揃えたサラダバーなどが人気メニュー。2011年に、テンポスバスターズ(当時)の子会社となっている。

 ●はなまる25周年 香川5店を新スタイルに

 はなまるは、同社の創業25周年プロジェクトの一環として、香川県の「はなまるうどん」直営5店舗を、それぞれ異なるコンセプトでリニューアルする。その第一弾が開業から24年になる多肥店で、「手打ちと創造 はなまるうどん多肥店」として再オープンした。同店は、「未来」をキーワードとして伝統と革新を表現。職人が店内で粉から製麺する手打ちうどんを使い、メニューや店舗には地元ならではの特徴を盛り込んだ。従来の店舗とは違う、新しいスタイルで再生を図っている。

 解説=2000年に1号店を出店した「はなまるうどん」は今年1月、創業25周年を機に本社を香川県高松市に戻した。また、「おいでまい!さぬきプロジェクト」と題した取り組みにより、“讃岐うどんの多様性”を伝えている。

 ●個性的な複合施設に 新フードホール

 東京・立川の昭和記念公園に隣接する複合施設「GREENSPRINGS」 に、新しくフードホール「TACHIHIPLACE(タチヒ・プレイス)」が登場。薪窯ナポリピッツァのピッツェリア、ガレット料理のビストロ、韓国カフェ&レストラン、和食の炉端焼き、ハワイ料理のグリル&カフェ、鉄板焼き居酒屋、餃子の屋台酒場、クラフトビールのビアホールといった、個性的な8店舗が揃う。2024年の初めに物販店が撤退し、イベントなどに使われていた区画を利用。

 解説=同施設は、2階フロアが緑地のあるオープン空間となった個性的な低層型複合商業施設。開業は2020年で、現在の入居テナントの多くは飲食店だが、屋上にスパのあるホテルや屋外ステージのある多機能ホールも付帯する。

 ●「カフェ・ベローチェ」 初のFC出店

 C-United(シーユナイテッド)は、同社が運営するセルフ式コーヒーショップ「カフェ・ベローチェ」で初となるフランチャイズ店舗を出店した。フランチャイズ1号店は、東京・中野区の西武新宿線鷺ノ宮駅に出店し、駅の改札に向かう階段の途中に位置する。同ブランドはこれまで直営で約160店舗を展開してきたが、今年2月にフランチャイズの募集を発表した。この1号店に続き、東京・北区、同・小平市、神奈川・横浜市などでのフランチャイズ店出店が決まっている。

 解説=「カフェ・ベローチェ」は、同社の前身となった企業のひとつシャノアールが1986年に1号店を出店。昨年、シャノアールの創業ブランド「珈琲館シャノアール」のシンボルであった“黒ねこ”を採り入れたロゴに刷新した。

 ●「吉野家」初の麺メニュー発売

 「吉野家」が、ブランド初となる麺類メニュー「牛玉スタミナまぜそば」を発売。麺に牛肉や青ねぎ、天かす、玉子などのトッピングがのる。別添えで、味変の“にんにくマシマシだれ”も付き、イートインで税込み767円。

 ●サイゼリヤが中国・武漢に子会社

 サイゼリヤは、中国・広州市に続き、同・武漢市内にも「サイゼリヤ」店舗を展開するため子会社を設立。同社は中国本土に約500店舗を出店しており、広州市では新工場も建設。また、5月にはベトナムに1号店を出店した。

 ●プレナス、茅場町にラーメンの旗艦店

 「ほっともっと」「やよい軒」のプレナスが、東京・茅場町にラーメン店「KAYAVA.総本店」を出店。「KAYAVA.」は同社が米・シアトルに1号店を出店したブランドで、米・ボストンでラーメン店を成功させた大西益央氏が監修している。

 ●キーコーヒー、老舗喫茶を傘下に

 キーコーヒーが、京都の老舗喫茶イノダコーヒの株式を取得し、連結子会社化。イノダコーヒは1940年の創業。同名の喫茶店など9店舗を運営するほか、コーヒー豆の製造・販売を行う。両社は2021年から業務提携により協業を進めて来た。

 ●JR有楽町駅構内に新たな食ゾーン開業

 東京・千代田区のJR有楽町駅構内に、新しく小規模な食のゾーン「ルミネストリート」がオープンした。同駅の銀座口周辺にあった改札外通路や駅の施設機能を再配置し、新たな商業床を創出。カフェやラーメン店、食物販などの店舗を誘致した。

 ●ココイチ「ネコイチ」キャラ店舗出店

 「CoCo壱番屋」が、同ブランドのオリジナルキャラクターであるカレー好きのネコ「NeCo壱(ネコイチ)」に特化した、初のコンセプト店舗をオープン。愛知県名古屋市の体験型商業施設「メイ カーズピア」内の店舗をリニューアルした。

 ●DDグループがMBOで上場廃止

 ダイヤモンドダイニングなどを統括するDDグループ(旧DDホールディングス)が投資ファンドと連携し、MBO(経営陣による自社の買収)を実施すると発表。実施後に上場は廃止となるが、創業者の松村厚久氏は引き続き経営に関与する予定。

 ●「ペッパーランチ」がモンゴルに初上陸

 ホットパレットホールディングス傘下のホットパレットは、展開する「ペッパーランチ」のモンゴル1号店をウランバートルに出店した。同社は海外に300店舗以上を展開している。同ブランドとしては、海外で17エリア目の出店になるという。

 ●小田急電鉄、世田谷の廃校を複合施設に再生

 小田急電鉄は、東京・世田谷区の廃校となった中学校を使って、複合施設「ホームワークヴィレッジ」を開業。クラフトビール醸造所を含む飲食店など14店舗がオープンした。すでに先行して小規模オフィスや子ども向け施設などが稼働し、体育館でのイベントも開催。

 ●SC内外の飲食店 モバイルオーダー共用

 東急グループの東急モールズデベロップメントは、運営する商業施設「たまプラーザテラス」内だけではなく、周辺地域の飲食店でも共通して利用できるモバイルオーダーサービス「たまメシ。」を導入した。当初は、施設内6店舗、周辺地域10店舗ほどからのスタート。

 編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)

 http://www.eatworks.com/

 ※記事は一部の固有名詞を省略

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