アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:ファッションジュエリーが外国人にも人気
●素材高騰も価値があれば購入
ファッションジュエリーの2024年春夏(1~6月)が好調です。売上高は多くのブランドが既存店で前年同期を超えました。訪日外国人の増加で都市部では客数が増え、定番的な18金やアイコンジュエリーが動き、季節感のある新作もヒットしています。金や真珠など素材の高騰が続き、大半の企業が値上げしましたが「価値あるものを買うなら今」という消費傾向も後押しし、客単価が向上しています。
「アガット」や「スタージュエリー」が外国人にも人気です。アガットは既存店が売上げ20%増、客数15%増。外国人の買い上げ比率は約25%。ネックレスチャームが人気でした。スタージュエリーの外国人比率も約20%と高く、既存店売上高は全体で17%増。特に3月以降は客数が2桁増で上昇中です。平均客単価は前年より6000円高くなり、3~5月は6万5000円でした。「素材価格が落ち着く兆しがないため、いいものは今買おうとのマインドがあり、高いものが動く」と、18金のヘリンボーンチェーンネックレスや定番アイテムが人気です。クオーツ製の花モチーフピアスなど夏の新作が複数ヒットし、4月の値上げ後も好調に推移しています。
(繊研新聞 取締役編集局担当 矢野剛)