業界TOPICS:「WORLD SUSHI CUP JAPAN 2024」 外国人寿司職人世界一を決定
「夏の庭園」をテーマに創作したVincent Broggi氏(フランス国籍)の作品。「フランスから日本へ」というメッセージを込め、「日本へ」としてホタテの炙り味噌とそば粉を、「フランスから」は辛めのバターソースを使用。柑橘、ショウガ、赤オニオンのピクルス添え、全体で夏の柑橘、色彩、花、橋、水を表現した
8月21~23日、東京ビッグサイトで開催された魚・シーフード・水産加工・鮮度保持技術の国際見本市「第26回ジャパン・インターナショナル・シーフードショー(主催:大日本水産会)」内特設会場にて、世界中の外国人寿司職人が技を競う「WORLD SUSHI CUP JAPAN2024」が2日間にわたり、開催された。
同大会は、外国籍の寿司職人が寿司の衛生管理や調理技術を競い、外国人による世界一の寿司職人を決定する大会。出場者の条件は「外国籍を持つ者」「一般社団法人国際すし知識認証協会が実施する講習会の受講者」で、今年は12ヵ国・地域から22人の寿司職人が参加した。
競技内容は、衛生管理、江戸前寿司の基本調理および技術を競う「江戸前寿司オープンコンペティション」を行ったのち、上位者が「創作寿司オープンコンペティション」に進出。選手自身が決めたテーマに沿って寿司を作り、衛生管理、調理技術、独創性を競う。同大会は安全・安心な寿司文化を広める目的から、寿司の技術はもちろん、生食に必要な「衛生管理」を審査対象として特に重視している。
今年総合優勝したのは、フランスの予選大会を勝ち抜いて出場した、フランス国籍のヴァンサン・ブロッジ氏(所属店はHotel Mondrian/Morimoto)。整理整頓されていながらも野性的で自由な花の香りが漂う「夏の庭園」を表現した創作寿司を作り、審査員一同から高い評価を得た。