アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:24年春夏は“バレエコア”
●タイトなシルエットに光沢と透明感
今春夏のレディースファッションで、目立ったのが“バレエコア”。韓国発のトレンドで、バレリーナの衣装のように体の線を強調するタイトなシルエットが特徴です。若い世代が、さらにガーリーなディテールを取り入れて着ていました。普段に着やすいよう、デニムなど異素材との組み合わせも広がっています。
バレエコアを象徴するのが、サテンやチュール、オーガンディといった生地です。光沢や透け感にバリエーションがあり、その素材感を楽しむように、デニムなど異なる生地を含めてさまざまに重ねて着るのがトレンドです。トップにはリボンやペプラム(絞ったウエストから下に入れたフレア部分)を付けたり、ビュスティエ(肩ひものないキャミソール型のトップ)では鎖骨や肩周りの肌を見せたり。そんなスタイルが中心で、体のラインを強調するアイテムが売れました。足元も、レッグウオーマーやタイツ、バレエシューズ、レースアップシューズなど、華奢で透明感のある雰囲気が好まれました。
若い女性たちに人気のブランド「ファーファー」(マッシュスタイルラボ)では2023年の夏から、このトレンドに着目し、今春夏は体にフィットするシルエットのトップや、チュチュに見立てた立体的なフォルムのスカートなどを出しました。特にバラのコサージュを胸元に付けたキャミソール(税込み9900円、写真)は即完売したほどです。
(繊研新聞社 取締役編集局長 若狭純子)