食品廃棄物削減に向け本格的な動きが始まったタイ・プーケット県=2024年4月、プーケット県で小堀写す
豊かな食文化で知られるタイで、食品製造の過程や飲食店などから排出される食品廃棄物を削減しようという本気の取り組みが始まっている。背景にあるのが、東南アジアトップクラスの廃棄量という現実だ。持続ある社会の実現を求めて国際社会が掲げる食品廃棄物の削減計画に従えば、タイでは今後、年間排出量の半分もの削減を求められることとなり、かなり厳しい道のりだ。そのため政府は最先端の人工知能(AI)技術を生かすなどあらゆる手段を駆使して汚名返上を進めたいとしている。