長野県茅野市、角寒天づくり最盛期 「天屋日和」で順調も「草不足」が影

八ヶ岳連峰を望む長野県茅野市で最盛期を迎えている角寒天づくり

八ヶ岳連峰を望む長野県茅野市で最盛期を迎えている角寒天づくり

 【長野】「寒天の里」長野県茅野市で200年近く続く冬場の角寒天づくりが、最盛期を迎えている。今シーズンは、ところてんを自然の冷気と日当たりで凍結乾燥させる天然製造に適した「天屋日和」に恵まれ、順調な製造が続いている。
 一方で、深刻な「草不足」が暗い影を落とす。寒天の原料であるテングサなどの海藻類は、海水温の上昇に伴う生育不良や採集労働者の減少で世界的に水揚げ量が減っており、円安も拍車をかける価格高騰はもちろん、必要量の確保すらままならない状況だ。

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