ファンくる・モモちゃんのなるほど外食データ:リピートされる新店の共通点
●飲食店の初回印象が運命を分ける
SNSの普及と共に、新しいお店を開拓するのが私の中でひそかなブームになっています。今回は、ファンくる会員1011人を対象に、飲食店の新店舗についての意識調査を実施しました。
調査の結果、新しいお店に行く頻度については、「3ヵ月に1回」が26%で最も多く、次いで「半年に1回」23%、「月に1~2回」16%となりました。半数以上の人が半年に1回以上は新しい飲食店を訪れているようです。
また、新しくオープンした飲食店を知ったときに「行ってみたい」と思う決め手としては、「メニュー内容と価格」が最も多く、次いで「写真がおいしそうに見える」という回答が目立ちました。
実際に、新しいお店を知ってから「1年以内に訪れた」人は67%に上り、その後の行動としては「友人にすすめた」「写真だけ撮って終わった」という声が多く見られました。
新しいお店がそのまま行きつけになった経験がある人は62%と高い一方で、「二度と行かないと思ったことがある」と回答した人も72%に上りました。行かなくなった理由としては、「値段に対して料理の満足感がない」「接客が雑だった」など、体験の質が重視されていることがうかがえます。
写真や価格だけでなく、料理の満足感や接客の丁寧さといった総合的な価値がリピートの鍵を握っているようです。SNS時代だからこそ、一度行って終わりではなく、「また行きたい」と思わせる体験設計が、今の飲食店には求められているのでしょう。
●ファンくる
国内最大級の顧客満足度向上プラットフォーム。お客さまのホンネを基に、効率的に顧客満足度を高めることが可能。定期的に意識調査も行っている。/運営=(株)ファンくる