水産資源の持続可能な活用(6)水産資源の変動
前回、水産資源は親が子を産む再生産で維持されており、漁獲量を調節して親の量を適切に維持することが資源管理のポイントであることを述べた。年々産み出される子の量に対し漁獲量が小さければ資源は増え、大きければ資源は減ることになる。親子の関係は自然要因の影響を受けて年々変動するが、漁獲量は人が調節可能である。このため、変動する水産資源の長期的・安定的な利用を考える上で、漁獲量の調節が果たす役割は大きい。
わが国周辺海域では、マイワシやマサバなどの回遊性表層
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