エスビー食品、世界一辛い唐辛子「SBカプマックス」開発
エスビー食品(株)(東京都板橋区、電話03・5970・6551)が2004年に品種登録した唐辛子「SBカプマックス」=写真=が2006年12月、ギネスで世界一辛いスパイスとして認定された。従来はハバネロ(Red Savina Habanero)が認定されていたが、スコービル値(辛みの強さを人間の官能により測定したもの)、カプサイシン含有量ともに上回った。
「SBカプマックス」は2004年11月、同社が農林水産省に品種登録した唐辛子の品種。同社は世界中から多くの唐辛子を集め、有用な品種の開発を続けてきた。その結果、世界一辛い同品種の開発(安定的に同じ形質を持つ子孫を残せる種子の確保)に成功し、ギネスに申請。昨年12 月に世界一辛いスパイスとして認定された。
同社が開発した「SBカプマックス」は656000スコービルユニットで、カプサイシンが100g中に4・1g含まれている。ハバネロ(Red Savina Habanero)は577000スコービルユニットで、カプサイシンが100g中3・6g含まれていた。「SBカプマックス」は一般的に辛いといわれる鷹の爪や三鷹と比べ、10倍以上の辛みを有することになる。
同社は今後の「SBカプマックス」の展開として、カレーなどの商品への応用、カプサイシンを効率的に採取し、脂質代謝促進、食欲増進などその有用な機能性を生かした商品開発など幅広い事業展開を検討している。