各地で話題の野菜ラーメン:石焼野菜醤油らーめん「石焼きらーめん火山」
北関東を拠点にチェーン展開している「火山」(20店舗)の「石焼野菜らーめん」が話題になっている。麺と炒め野菜が入った石鍋にスープを注いだとたん、グラグラと沸騰する見栄えは、まさに噴火する火山だ。野菜のうまみが濃厚なスープとコシのある麺は、多くのファンを獲得している。
「石鍋は300度Cに熱せられております。スープを入れますと、はねることがありますのでご注意下さい」。そういいながら、スタッフがお客の目の前で石鍋に醤油味のスープを注ぐと、麺と野菜の入った鍋は、グラグラと湯気をたてて沸騰。2分後には、野菜のうまみが凝縮されたスープが自慢の「石焼野菜醤油らーめん」(680円)が出来上がる。
「熱々のラーメンを食べていただきたいという願いを込めてメニュー化。そのために、遠赤外線効果のある天然石でできた石鍋を選びました」と語るのは、スーパーバイザーの尾上雄一さん。天然石の石鍋だからこそ、野菜のうまみがスープに染み出るのだとか。
沸騰がおさまるまで待ったあとに、スープを飲むと、確かに野菜独自の奥深い風味が味わえる。濃厚なのにくどさのない鶏ベースの醤油味は、ちょっと太めの麺と相性は抜群だ。しかも、サービスライスがついているので、残ったスープにライスを入れて、雑炊も楽しめる。このボリューム感も人気の秘密だろう。
同店は、昼と夕方のピーク時には並ばないと入れない人気店。冬本番を迎え、さらに人気が高まりそうだ。
◆「火山戸祭店」/経営=(株)雅秀殿/店舗所在地=栃木県宇都宮市上戸祭町536-6/開業=2006年12月/営業時間=午前11時~午前0時/席数=58席、カウンター8席/客単価=昼820円、夜840円/1日来店客数=285人/平均月商=700万円/スタッフ=5~6人
○石焼野菜醤油らーめん(680円)
野菜は、モヤシ、ニンジン、白菜、キャベツ、玉ネギ、ニラ、キクラゲの6種類。スープを注がれたあとにそれらの野菜から出るうまみは、石鍋の温度と野菜の鮮度によってラーメンに深いコクを与える。