第4回弁当・惣菜/アイデアメニュー・コンテスト 松坂孝子さんに栄冠
日本食糧新聞社主催「第4回弁当・惣菜/アイデアメニュー・コンテスト」の最終審査会が、このほど開かれたファベックス2008(東京ビッグサイト)会場内で行われた。442人の応募作のなかから日食・ファベックス大賞に松坂孝子さんの「ベジタブルポー9(ク)ライス」が選ばれるなど、計6部門で10人・10メニューが受賞した。
審査委員長でキハチアンドエスの熊谷喜八社長は「“豚肉と野菜”のテーマに沿ってアイデア性、おいしさ、健康・栄養面、商品価値などを念頭に審査した。時代の要請は“おいしい”は当たり前。次に大事なのは体によいことだ」と総評した。
大賞に選ばれた松坂さんは「メニュー名は使用した9種類の野菜とポークのク(9)をかけて命名した。CVS向け惣菜工場で働いた経験も生かした。私はひところ体重が80kgあったが、ダイエットの過程で拒食症になった経緯もあり、食べることの大切さに気付いた。重視したのは作りやすさ、そして栄養面だ」と受賞の喜びを語った。
日食・ファベックス優秀賞・丼向けメニュー部門には武田亜李紗さんの「お好み丼」、同・惣菜向けメニュー部門には宮本恵子さんの「フィンガー温やさい」が選ばれた。
今野正義日本食糧新聞社社長は冒頭「今や世界は日本食ブーム。約10億人が日本食を食べる日も近い。世界の人々に理解してもらい、食べてもらう時代だ」と述べた。
◆審査委員
▽委員長・熊谷喜八氏((株)キハチアンドエス社長)▽石田彌氏((社)日本惣菜協会会長)▽興十郎氏((株)柿安本店総料理長)▽片倉百樹氏(東京電力(株)執行役員販売営業本部副本部長)▽今野正義氏((株)日本食糧新聞社社長)▽酒井一之氏(日本フードコーディネーター協会理事)▽玉木茂子氏(日本フードコーディネーター協会副会長)▽林廣美氏(日本フードサービス専門学院長)▽廣瀬喜久子氏(日本フードコーディネーター協会顧問)▽古田基氏((株)フードシステム会長)
○日食・ファベックス大賞 松坂孝子さん「ベジタブルポー9(ク)ライス」
■作り方
(1)豚肉を調味料(※(1))で10分以上もみ込み、下味を付ける。
(2)ニンジンを一口大に切る。
(3)発芽玄米は水で軽くすすいで水気を切り、炊飯器に入れる。
(4)内釜の2合の目盛りまで水を入れ、大さじ3杯の水を除き、(2)をのせ、(1)を汁ごと入れて炊く。
(5)ナス、赤パプリカ、長芋、ゴボウ、椎茸、シシトウ、サツマ芋を適当に切って、中温の油で素揚げして軽く塩を振る。
(6)(4)を丼に盛り、刻み海苔を散らし、(5)の揚げ野菜を彩りよく放射状に盛り付ける。
(7)いりごまを振り、中央に温泉卵を割り、だし醤油をかける。
※(1)=ニンニク粗みじん1片分、長ネギみじん10cm、オイスターソース大さじ1、醤油大さじ1、ごま油小さじ1、酒大さじ1、ナンプラー小さじ1、ごま少々
○優秀賞(丼向け) 武田亜李紗さん「お好み丼」
■作り方
(1)器に米飯を入れる。
(2)鍋に油を熱し、薄焼き卵を作り、米飯の上に敷き、お好みソースを塗る。
(3)豚肉、千切りキャベツ、モヤシを炒め、塩、コショウで調味する。
(4)薄焼き卵焼きの上に、キャベツ、モヤシ、豚肉の順に重ねる。
(5)チーズ、ネギ、鰹節、紅ショウガの順に盛り付け、マヨネーズをかける。
○優秀賞(惣菜向け) 宮本恵子さん「フィンガー温やさい」
■作り方
(1)熱湯に白菜、ピーラーで縦にスライスしたニンジン、ブロッコリーをしんなりとするまでゆでて軽く絞る。
(2)湯に白ワイン少々を入れ、豚肉をさっとゆでて水気をとる。
(3)白菜にニンジン、ブロッコリー、豚肉をフィンガーサイズに包んで成形する。
(4)キユーピーのコブサラダドレッシングをかける。