讃岐うどんブームを支える有名2店:宮武うどん

2001.04.02 225号 2面

香川県琴平町。観光地・金比羅さんから車で走ること一〇分ほどの美しい田園風景の中にある宮武うどんは、「熱熱、冷や熱、熱冷や、冷や冷や」のブーム発祥の店(3面に詳細)。うどんファンの絶大なる人気を誇る。遠方からのうどんツアー客や、県内でも遠くから何度も足を運ぶ人が多い。昼食時には店内にある五〇席が常連と遠方からの客でいっぱいになる。

メニューは、かけうどん、しょうゆかけうどん、湯だめうどん、キツネうどんの四種類(二〇〇~二三〇円)。

乳白色の打ち立ての麺の断面には、幾重にもかさなった層が見え、コシがあるのに硬すぎない麺は絶品。だしはイリコの香りが鮮烈で、すっきりと後味がいい。

「うちはだしほめる人が多いなあ」と陽気なご主人。本やテレビを見てうどんツアーにやってきた客は一目見てわかるという。注文の仕方がわからずにとまどう人も多い。それでも最近は「冷や熱」「冷や冷や」などの呼称が浸透してきて、みんな恥ずかしがらずに注文してくれるようになったという。

「今のお客さん、岡山ナンバーやったでー」と店に入ってくる常連さん。「ほうな、遠くから来てくれよんやなあ」とご主人。讃岐の風土なのか、どこの店も一見の客を値踏みするようなことは決してない。店の主人もおばちゃんも、みんな話好きでやさしい人たちばかりだ。このアットホームな雰囲気にひかれてうどんツアーをするファンも多い。

◆「宮武うどん」(香川県仲多度郡琴平町上櫛梨一〇五〇、0877・75・0576)営業時間=午前8時30分~午後5時30分ごろ、水曜日定休/席数=五〇席/駐車台数=五〇台

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