“屋台村”さまざま 新派=カラオケやランチ 食とアミューズメントで
屋台ブームにあやかった商法は既存の飲食店にも波紋を広げている。
カラオケボックスを展開する(有)旬鮮では、フロアの半分を屋台に仕立て、カラオケボックスと併せた複合店として「屋台村アジア」を大宮市に出店した。
屋台村からカラオケの二次会へ流れる客、カラオケ待ちに屋台村でつくろぐ客が入り乱れ、食とアミューズメントの集合地帯として連日賑わいを見せる。「遊園地などアミューズメントスクエアには昔からテキ屋が出店しているし、それが一つのだいご味だ」(田島店長)とし、テキ屋の室内版を目指している。好評なため二号店も近々出店する予定だ。
ランチタイムに屋台を取り入れたのは、タイ料理のコカレストラン渋谷店。
タイの外食は屋台が主力であることと、屋台村ブームに乗じて、「タイのストリート屋台」と称したセルフサービスのランチを実施している。セルフサービスのダイニングに竹のすだれをかけただけの簡易なもので、およそ屋台とはいい難い。だが、「慌しいランチタイムにも遊び心を」(広報、四方田氏)。屋台村から気配りのヒントを得て、少しながらも活用している。
ともあれ、多かれ、少なかれ、屋台ブームのすそ野はまだまだ広がりそうだ。