国産・輸入米の試食会開く、米国産に人気

1994.03.21 48号 22面

米国産に人気国産・輸入米試食会

主食用輸入米がスーパーなど小売店頭に出回り、いよいよ売り渡しが始まった。

コメ、特に輸入米への関心が高まる中、九種類の輸入米やブレンド米を集めた「国産・輸入米の試食会」が、農政ジャーナリストの会、食生活ジャーナリストの会共催で開かれた。

炊飯方法はそれぞれを同じ条件で炊き、「白飯」「ピラフ」「おにぎり」の三種類について、色、つや、香り、味、食感などを比較し、採点した。その結果、国産に次いでアメリカ産米とブレンド米(タイ産二〇%、アメリカ産五〇%、国産三〇%)に人気があり、タイ産とイタリア産米については逆に人気がなかった。試食の結果は、アメリカ産とブレンド米については食感は国産並みで、やや固いが意外においしいなどの声も。タイ産米については「とても食べられるものではない、白飯として食べるには無理がある」など厳しい声が聞かれた。

市場に出回る輸入米はタイ産に代表される長粒種と、国産に近いとされる中国、オーストラリア、米国などの中・短粒種に大別されるが、ユーザーのひと工夫でどのようにも“変身”させる可能性を持っており、炊飯関係者の知恵のノウハウがこれからのカギとなりそうだ。

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