新宿で、ベルギービールとベルギー家庭料理を提供する「カフェ・ヒューガルデン」は、「ビール党で、この店を知らないのはモグリ」とまでいわれる注目の店。４月のオープンから好調な滑り出しで、週末には店外で立ち飲みが出るほどの人気ぶりだ。

この店は、「ヒューガルデン」を世界五ヵ国でＦＣ展開しているインターブリュー社が、ベルギー専門のビアバー「ブラッセルズ」を展開する（有）ブラッセルズと提携出店したアジア地域第一号店。「古き良き時代のヨーロッパ」をコンセプトに、インテリアをすべてオランダ製の一級品でまとめた。

といっても気取った店ではない。「ワイワイ楽しめる“気軽なビール屋”を目指す」との角木店長の言葉通り、スタッフはポロシャツにキャップのラフなスタイルできさくに客に話しかけ、くつろいだ時間を演出する。

客層は、二〇代後半から何と七〇代までと幅広い。六割を女性客が占め、またオープンから二ヵ月なのにリピーターが多いのは、その上質な店づくりが客の心をとらえたためといえる。

「一番出るのは、ヒューガルデン白とベルビュークリークの生」。特に「ベルビュークリーク」のシャンパンに似たきめの細かい柔らかな泡は女性の人気の的だ。また、ベルギーの片田舎で修行を積んだというシェフが作る家庭料理も、日本では滅多にお目にかかれない本格派。

人気メニューは「ムール貝の香草焼き」（九〇〇円）や「エスカルゴのオムレツ」（一一〇〇円）。フランス料理としばしば混同されがちなベルギー料理を本格的に味わえる貴重なスポットだ。

◆「カフェ・ヒューガルデン」=東京都渋谷区代々木二－二〇－二、電話０３・５３８８・５５２３