苦悩する海苔業界、メーカーの値上げ要請に拒否示す小売業も

史上最悪の展開となった今年度の海苔生産もいよいよ終漁を迎えるが、相場の暴騰は一向に沈静化する気配がない。最終共販量が例年より二割減の八〇億枚台に乗るかどうか微妙な線で推移しているだけに、加工メーカー各社は依然として赤字覚悟で原料仕入れを続けている状況だ。しかもその中身は例年なら処分廃棄される「黄色い海苔」の価格が三倍高になるなどで、相場の暴騰以上に深刻なのが品質の劣化という。このため加工メーカー間では品質維持に向けてスーパーやCVSに価格改定を求める声が強まっているが、小売業

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