雪印乳業食中毒事件の教訓・その課題と対応策を追う(1)危機時のための情報開示
雪印乳業(株)の食中毒事件で2日、厚生省の全工場(二〇)の安全確認宣言で、雪印牛乳の販売が再開された。絶対的なブランド信用力があり、震源地の大阪工場はHACCP認定工場だっただけに、社会に与えた衝撃は予想以上に大きかった。食品界はこの事件を他山の石と厳しく受け止め、「一層の安全・衛生面での危機管理を徹底し、二一世紀の食品界の繁栄につなげるべきだ」との声が強まっている。食品業界として、今回の事件をどう考え、これからの対応をどうしたらいいのか、問題点や課題を追ってみた。(特別取材