日本たばこがCVS向け点心「飲茶楼」を発売

日本たばこ産業(株)(=JT、東京都港区、03・3582・3111)は9月4日から関東地区のCVS向けに、冷凍調理の中国小皿点心「飲茶楼」シリーズ七品を発売する。同社は、ウィズフードのポジショニングで開発した中国ブレンド茶「飲茶楼」を、昨年3月に発売している。飲料のブランドを加工食品へ拡大する例は初めて。カジュアルをコンセプトに、飲料と同じブランドで展開することで相乗効果を期待、柱になるブランドに育成したいという。飲茶楼の冷食シリーズの初年度売上げ目標は七億円。

飲料の飲茶楼は、ブレンド茶市場が拡大した昨年3月に発売した。食事の後にすっきり飲めるお茶として独自のポジションで展開、初年度は三〇〇万ケースを販売するヒット商品となった。今年度に入ってからも前年比六〇%増と好調に推移している。

これまで中華とのマッチングを意識したテレビCMを展開してきたが、今年からは「モーニング娘」を起用し中華に限定しない、よりカジュアルで自由なイメージを訴求してきた。

同社の食品事業部が冷食と飲料のシナジーを推進するなか、飲茶楼を食のトータルブランドにしようと点心でブランドを拡大した。お茶のイメージ同様に、点心そのものをカジュアルで気軽に楽しむという新しい食シーンを提案する。ブランドの連携、強化を図り、9月からのCMでは食べる飲茶楼も出たという登場感を盛り込み、相乗効果に期待したいという。

点心のシリーズは「えび蒸し餃子(二個入り想定小売価格一二〇円)」「えびニラ包み(二個入り同一二〇円)」「えび春巻(二個入り同一五〇円)」「焼き餃子(三個入り同一二〇円)」「海鮮焼売(二個入り同一二〇円)」「肉焼売(二個入り同一二〇円)」「広東風焼そば(一三〇g同一八〇円)」の七品で、9月4日から関東地区のCVSで発売する。えび蒸し餃子は海外の協力工場で、広東風焼きそばは国内の協力工場で、それ以外は自社工場で生産する。

いずれも一回食べきりサイズで、ランチや単身者の夕食需要を見込み、おにぎりや弁当にプラス一品として提案する。袋ごと電子レンジ加熱でき、はっきりした味付けでタレが必要ないため、より簡便性に富んでいるのが特徴だ。CVSのヘビーユーザーの二〇~三〇歳代の男女をメーンターゲットとしているが、高齢者にも扱いやすい商品設計となっている。

店頭では七品すべてを一列の棚に陳列する形で提案している。当面は五〇〇〇~一万店での販売で、初年度販売目標は七億円。CVSでの反響をみながら今後の展開を検討していく。

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