鮎家、店内厨房導入で炊き立て昆布巻きなど販売

漬物・佃煮 1999.04.14 8515号 11面

琵琶湖の鮎の昆布巻「あゆ巻」で知られる(株)鮎家(滋賀県野洲郡、077・589・5600)は1日、松坂屋大阪店に出店し、同社初の試みとして店内厨房を導入、炊き立ての昆布巻や、揚げたばかりの若鮎の唐揚げなどの販売を始めた。従来の進物品以外に、自家消費商品を手がけることで、幅広い顧客層を取り込む狙いだ。

百貨店の食品売場では、惣菜専門店などに店内厨房を導入し、出来立ての商品を提供する動きが広がっているが、佃煮の専門店では珍しいだけに、注目を集めそうだ。

鮎家の店舗は、松坂屋大阪店食品売場の改装に合わせて出店したもので、あゆ巻など従来の進物用商品のコーナーの横に、出来立て商品の売場が並ぶ。店舗の一画に設置した厨房で、にしんの昆布巻(二本五〇〇円、一日限定三〇〇本)や若鮎の唐揚げ(三〇〇円)、大鮎の山椒煮(一尾五〇〇円)などを調理、販売している。

厨房はガラス張りで、調理の様子が見えるようになっており、調理の匂いや店員の呼び声に誘われた客が、珍しそうにのぞき込む姿もみられた。店頭では出来立ての商品を試食に出し、積極的に客を呼び込んでいる。

同社では「あゆ巻などの進物品に比べて単価は低いが、出来立ての商品を販売するのは初めてのことだけに、きっと評判になるだろう」(一井良知取締役)と自信をみせている。

松坂屋大阪店では、食品売場の改装に当たり、各専門店の厨房数を大幅に拡大し、出来立ての商品を販売することで売場の活性化を図っている。

これまで進物品主体に店舗を展開してきた鮎家でも、松坂屋の要請に応えて、こうした売場づくりに取り組んだもの。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら