ホクレンが麺類統一ブランド「おまち道産」発売へ
【札幌】ホクレン農業協同組合連合会(札幌市中央区、011・231・2111)は、10月10日から北海道製麺協同組合、北海道乾麺工業協同組合と道産小麦使用の麺類(うどん、そうめん、ラーメンなど)統一ブランド「おまち道産」=写真=を道内のAコープチェーン、ホクレン商事などのほか、一般小売店でも販売する。
道産小麦は、昭和56年に品種登録されたチホクコムギにより、61年2月から統一ブランド「チホクうどん」を販売。平成6年には、新品種「ホクシン」が誕生、現在、道産小麦生産量の七〇%を占める。また、近い時期には、新品種も登場する見込み。
これは、北海道産小麦の消費拡大を目的に、6月、「北海道産小麦使用製品開発会議」を開催。この中で、新商品の開発、普及、宣伝を狙い、「北海道産小麦使用製品開発委員会」(委員長・曽賀剛(株)苫食社長)を結成。新商品について協議、新ブランド「おまち道産」を開発した。メンバーは、北海道製麺協同組合(道内一〇〇社)、北海道乾麺工業協同組合のマルナカ、田村製麺、小田壱、藤原製麺の四社から統一ブランドで発売。また、日清製粉、日本製粉、昭和産業、横山製粉、木田製粉、江別製粉の製粉六社、それにホクレン。
内容は、統一推進マークを商品に掲示、共通ロゴは「北海道産小麦使用」で、商品規格はそれぞれの種類(乾、生、茹麺)に応じ製造する。取扱いは、製麺組合=生・茹麺(うどん、ラーメン)、北海道乾麺工業協同組合=乾麺(うどん、ひやむぎ、そうめん)、ホクレン=乾麺(うどん、ひやむぎ、そうめん)。販促活動は、テレビ・新聞などマスコミを通じ宣伝するほか、ポスター・のぼりなど店頭で普及促進を実施。さらに、10月中旬予定のホクレン大収穫祭や札幌雪祭りなどに参画する予定。
なお、道産小麦には、ホクシン、チホク、タイセツ、ホロシリ、ハルユタカ、ハルノアケボノなどがある。道内小麦生産量は約四〇万t、うち主力のホクシンが七割。用途は、九割以上がうどんを中心とした麺類。国内市場では六〇〇万tの小麦が流通、そのうち国産は七〇万tで、道産が六〇%近くを占める。