磯じまん、調味味噌に参入 田楽用「肉みそ」発売
【大阪】のり佃煮などびん詰メーカーの磯じまん(株)(大阪市都島区、06・928・2221)はこのほど、びん詰タイプでは初めて田楽用「肉みそ」(写真)を発売、調味味噌市場に参入した。同社の既存商品とは違う食べ方の提案できる商品分野に進出することで、びん詰市場の新たな可能性を探る。近畿、中四国地区から順次全国で発売し、年間売上げは三億六〇〇〇万円程度を見込んでいる。
今回発売した「肉みそ」(内容量一三〇g、売価三一〇円)は、田楽味噌に牛肉を一六%の割合で加え、良質のタンパク質を豊富に含んだコクのある商品に仕上げた。味噌は信州の本醸り、牛肉はUSDA(米国農務省)の認定施設で処理されたものを使用するなど原料にこだわった。焼き茄子や豆腐、コンニャクに塗るだけで手軽に田楽が楽しめる。
調味味噌市場はまだ規模こそ小さいものの、鍋物用味噌を中心に需要が拡大。特に関西地区ではO157の影響で昨夏から今年にかけて急激に売上げを伸ばしており、量販店でも生鮮食品との関連販売(クロスマーチャンダイジング)商材として注目されている。
そうした傾向に対応するため、今回の発表になったもので、同社では既存商品の佃煮のように米飯と一緒に食べるだけではなく、「少し手間をかけて食事を楽しむことを提案したい」としている。