アマノ、食品加工用に広い用途、宝水「記憶水」発売
九一年ニューヨーク国際発明EXPO出展で、ゴールドメダルを受賞した「宝水(たからみず)」が農業用の稲、発芽、育苗、活着に希釈一〇〇〇倍で使用し、一昨年の冷夏で青森県農家がこれを使用して反収九・五俵をあげた実例もあり、これが今回、発売元(株)アマノ(東京都渋谷区、03・3446・2507)とタイアップするオーブス(株)が、水に自然物から成分の性質を記憶させることに成功。このミネラルとビタミンの記憶を組合わせることにより水一〇〇%の製品を「記憶水」とし、食品向けを用途別に発売することになった。
特徴は、透明で人体に全く害がなく表示義務もない商品で、肌によい、お腹によい、衣服によい記憶はそれぞれ違うように、目的に応じたビタミン・ミネラルを強化し種々の記憶水が作れるという。例えば、宝水(豆早煮)は少量添加で豆類をむらなく短時間で煮える。宝水お菓子乾燥防止用はお菓子の表面に直接スプレーし被膜を作り乾燥を防ぎ、美味を長持ちさせる。宝水お菓子保存用は製造時に使用する水に小量加えるだけで、品質を長持ちさせる。宝水ホワイトは水道水に小量加えるだけで、油汚れや白さを増し悪臭がなく、すすぎの手間がはぶける。
そのほか、肌によい化粧水になるなど化学的に作られたビタミン、ミネラルと違って小さな粒子「記憶」はもっとも人間の細胞と体内に吸収されやすい形になる。小麦粉を水で溶いた中に少量添加するだけで、乾麺類が早く茹であがりコシが強くなるように、加工食品に広く効果があるものと確信しているとアマノ天野高男社長は語る。用途により、一〇〇〇倍から五〇〇〇倍になるので非常に安価につくという。