キリンビール、地域限定ビール「四国丸飲み生」など3種発売

酒類 1995.04.19 7858号 13面

キリンビール(株)(東京都渋谷区、03・5485・6155)は、地域限定ビール「北陸づくり」四品種、「四国丸飲み生」四品種、「浜きりん」三品種を各地で発売する。

「キリン北陸づくり」は、平成5年6月から北陸工場限定醸造ビールとして発売されたが、北陸工場では開発当初からネーミングや味のアイデアを募集したり、「味の決定選挙」を実施するなど北陸三県のビールにファンと一体となった商品・販売戦略を貫いている商品。今年の新ラベルは「キリン北陸づくり」のすっきり味に最も合う新ラベルを決定してもらうために、2月15日から3月15日の一ヵ月間、A、B、Cの三種類のデザイン候補の中から一つを選ぶキャンペーンを実施した。投票総数八万七一六八票のうち投票数が一番多かったB案をベースに、「北陸づくりの持つ“おいしい水でつくったビール”“すっきりした味”“鮮度感”“爽快感”などのイメージをストレートに表現したもにに決定した」(同社)という。

新ラベルのビールは5日から順次切り替えられている。

小売価格は従来品と同じ、大びん三三〇円、中びん二八〇円、五〇〇ミリリットル缶二九五円、三五〇ミリリットル缶二二五円。

「四国丸飲み生」は、キリンにとって四国では初めての地域限定ビール。このビールは「四国の恵まれた自然、季節ごとの豊かな味覚にふさわしい、豪快にビールを楽しむ四国の消費者のために生まれた」(同社)という。

商品特性は、短時間で発酵度を高める仕込み方法を採用することで、のどへの刺激感を維持しつつ、アルコール度数五・五%で豪快で飲みごたえも兼ね備えたビールに仕上げている。12日から四国全県で発売した。年内大びん換算で五〇万ケースを予定。

パッケージデザインは、白地に濃紺の力強い筆文字で、「四国丸飲み生」を配し、「四国限定生ビール」の白文字が映える赤いリボンをあしらうなど、鮮度感あふれる爽やかで豪快なものとなっている。広告宣伝には森末慎二を起用する。

小売価格は従来品と同じ、大びん三三〇円、中びん二八〇円、五〇〇ミリリットル缶二九五円、三五〇ミリリットル缶二二五円。

「浜きりん」は横浜工場で特別に醸造した、下面発酵のオリジナルビール。すっきり軽やかな味わいと華やかな香りが特徴で、アルコール度数は約五%。五年目を迎えた今年は、デザインを一新するとともに、大びん(六三三ミリリットル)をラインアップして、20日から神奈川県限定で発売する。

新しいパッケージデザインは、ラベル上に波に浮かぶヨットをあしらい「浜きりん」の文字を今まで以上に大きな筆文字に仕上げ、ラベル全体を青と金の二色のラインで縁どることで、より個性的で鮮度感を強調したものになっている。

小売価格は従来品と同じ、大びん三三〇円、五〇〇ミリリットル缶二九五円三五〇ミリリットル缶二二五円。

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