新刊紹介:『43ある元気の法則』涛川栄太著、1000円

1998.02.10 29号 13面

「43ある元気の法則」は「謝」の文字から始まり、「喜」「愛」「女」「耐」などで、最後は「奇」。それぞれ、なぜそれが元気の法則となるのか分かりやすく説明している。どうしていいか分からない日本人。だからこそ人間復興! 43のマグマに、そのヒントがある。

「謝」では、ひとつの道で成功した人間にみられる共通の現象は、いずれも感謝の念が強いということ。松下幸之助は「なぜ日本最高の実業家になれたか」の質問に対して「一つは身体が弱くて大勢の人の世話になり、強い感謝の念を持つことの大切さを学んだから。一つは貧乏だったのでハングリーになれたから。そしてもう一つは学歴がなかったので何倍も人の話を真剣に聞いたから」と答えている。長嶋茂雄は「丈夫な身体に生んでくれた親に感謝したい」と言う。世界の成功者たちは口々に「すべてを神に感謝する」と答える。

最終の「奇」はチャール・ブトウという心理学者の言葉で「長年、人間性の研究をした結果、優秀人と凡人との相違は一つの特質の有無で決まることが分かった。それは好奇心。優秀人でこの特質のなかった人はいないが、凡人でこれを持った人も見あたらなかった」。

元気でいることは成功する最大の条件だ。43の元気の法則は「当たり前」のことを具体例を出して語っている。ぜひとも一読して元気を出そうじゃないか。

発行:扶桑社、著:涛川栄太、定価:一○○○円(税込)

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