ヒット大予測 次にバズるラーメンはこれだ!:蘭州牛肉麺 東珍味 小籠包
●香港出身料理人の思いが凝縮 毎日食べても飽きないラーメン
横浜中華街に位置し、観光客だけでなく、多くの中国人も日常的に足を運ぶ名店だ。同店を運営する東珍味の代表取締役、黎慶徳氏は香港出身。料理人を父親に持ち、子どもの頃から麺料理に親しんでいたことから、本場の蘭州ラーメンを提供しようと考えたという。麺は注文が入ってから生地を作り、手で引っ張りながら芸術的に仕上げていく。かん水は使わず、小麦粉、塩、水のみで作る麺のためか、普通のラーメンの麺と比べ、つるっとした口当たりが心地よい。牛骨と牛すね肉で丁寧にだしをとり、10種類以上の香辛料で味を付けたスープが絶妙で、この味は日本人調理人にはなかなか出せないだろう。
蘭州ラーメンの“緑”は元来、スープの臭みを消すためのものだが、同店のスープは澄んだうま味があり、香菜はそのうま味を倍増させるのに一役買っている。あっさりとしていながらもしみじみとおいしく、ラー油がまた絶妙なアクセントになり、毎日食べても飽きない、と思わせる。朝昼晩問わず食べたくなる味わいだ。日本の定番ラーメンとはどこか異なり、「おいしいく栄養のあるものを食べてほしい」という香港の名料理人らしい思いがそのまま伝わってくる、まさに“本場ラーメンならではの美味”である。
●店舗情報
「蘭州牛肉麺 東珍味 小籠包」
所在地=神奈川県横浜市中区山下町139 ケンビル1階
営業時間・定休日=11時~22時/木曜休 席数=70席