江崎グリコ、就寝前の機能チョコで質の高い睡眠をサポート 新たな喫食シーン開拓

菓子 ニュース 2019.09.04 11936号 01面
奥山真司本部長

奥山真司本部長

「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」

「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」

江崎グリコは、質の高い睡眠をサポートする機能をチョコレートで初提案し、就寝前の喫食シーンを新たに開拓することで、市場の拡大に貢献する。24日、「メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)」ブランドから機能性表示食品として「メンタルバランスチョコレートGABA フォースリープ〈まろやかミルク〉」を発売する。2日、東京都内で開催した発表会で、奥山真司常務執行役員マーケティング本部長は、同社の「おいしさと健康」という理念に基づき、健康の維持を促進し、おいしさについて妥協することのない、イノベーションを通して、嗜好(しこう)食品企業から日常必需食品企業へ変革を遂げ、生活者の毎日の課題解決に応えると述べた。(青柳英明)

奥山本部長は、05年に発売した「メンタルバランスチョコレートGABA(ギャバ)」について、日本と欧米諸国のチョコ消費量を、「日本は年間約2kgだが、チョコが食文化として根付いている欧米は約11kgを消費する国もある」と比較した上で「日本のチョコは、嗜好(しこう)品にとどまっている。チョコの喫食頻度の向上と市場拡大のためには、日常の必需食となることが重要との考えから開発した」と説明。16年には、機能性表示食品としてリニューアルし、18年の売上げは15年に比べ約2.5倍に成長したという。

新商品について奥山本部長は、「働き方改革に伴い、限られた時間で高い生産性を実現するために、休息についても戦略的に取ることが求める中、睡眠に注目が高まっている」と開発背景を説明した上で、「γ(ガンマ)-アミノ酪酸(GABA)」による、質の高い睡眠をサポートする機能をチョコで初提案すると説明。

同品は、チョコのおいしさはそのままに、3粒(12.5g)当たり、100mgのγ-アミノ酪酸を含んでいる。γ-アミノ酪酸は、100mgの摂取で眠りの深さ、すっきりとした目覚めといった、睡眠の質を高める機能があることが報告されている。

当日は、「GABAと睡眠」をテーマに杏林大学医学部精神神経科の古賀良彦教授が講演し、「GABAは寝つきを促したり、ノンレム睡眠の増加効果がある」「日中にGABAを摂取することで、夜間の睡眠が改善する」「朝にGABAを摂取しても日中の眠気には影響しない」などの研究結果を報告。さらに、フリーアナウンサーの宇垣美里氏と奥山本部長のトークショーが行われた。

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