有名チェーン店の着眼点 新メニューFile:牛角、ガスト、デニーズ

2019.10.07 488号 10面
鴨の厚切りロース 赤ワイントリュフソース 690円(税抜き) 焼いた鴨ロースを赤ワイントリュフソースのアルミ皿に入れ、七輪にのせて加熱

鴨の厚切りロース 赤ワイントリュフソース 690円(税抜き) 焼いた鴨ロースを赤ワイントリュフソースのアルミ皿に入れ、七輪にのせて加熱

トリュフ香るチーズまみれの月見カルビ 690円(税抜き) カルビを濃厚な月見ダレに絡める

トリュフ香るチーズまみれの月見カルビ 690円(税抜き) カルビを濃厚な月見ダレに絡める

二度うま!カレーうどん(半玉うどん、とろろごはん入り) 799円(税抜き)

二度うま!カレーうどん(半玉うどん、とろろごはん入り) 799円(税抜き)

肉の盛り合せ 2,968円(税込み)

肉の盛り合せ 2,968円(税込み)

 ●牛角 令和の焼肉店は創作メニューで勝負!

 着眼keyword:フレンチ×焼肉

 牛角では11月4日まで、元フレンチのシェフが考案した「フレンチ×焼肉」という異色コラボのメニュー5品を展開している。

 「鴨の厚切りロース 赤ワイントリュフソース」は、厚切りの合鴨肉を七輪で焼き、赤ワイントリュフソースに投入してぐつぐつ煮込む一品だ。残ったソースは、「七輪チーズバゲット」(2枚150円、以下税抜き)を浸して楽しむ。「トリュフ香るチーズまみれの月見カルビ」は、たっぷりチーズと卵、トリュフオイル、スライストリュフを混ぜた月見ダレに、焼いたカルビを絡めていただく食べ方提案系メニュー。エビのビスクスープの「牛角流ビスクラーメン」(790円)や、デザートにはクレームブリュレ風タピオカドリンク(490円)も用意した。

 焼肉店のレベルがますます上がっている昨今、肉のクオリティーだけではもはや差別化は難しい。創作メニューの魅力こそが、焼肉店の人気を左右する時代というわけだ。

 ●ガスト ネオカレーうどんで新しい食体験を

 着眼keyword:知られざるご当地グルメ発掘

 日本各地にはご当地グルメが数多くあるが、従来の名物メニューに加え、斬新な料理がまだ誕生し続けているのだ。ガストで11月20日まで開催中の「日本の美食紀行フェア」で提供されている「二度うま!カレーうどん(半玉うどん、とろろごはん入り)」も、そんな個性が光る新グルメの一品。日本有数のうどん消費量という愛知県豊橋市で大人気の新ご当地グルメをモチーフにした一品で、カレーうどんの中に、とろろご飯が入っている。とろろが層を作ることで味が混ざらず、初めはカレーうどん、とろろとカレーを混ぜてカレーライスと、食べ進めていく内にさまざまな味が楽しめる“ネオカレーうどん”である。

 まだまだ地方には、メニュー開発のヒントとなる新しい発想が眠っている!

 ●デニーズ シェアするメイン料理登場!

 着眼keyword:シェアニーズ

 デニーズでは10月から、複数人でシェアする新メニュー「肉の盛り合せ」を発売した。数人前分量のサラダなどはよく見かけるが、シェアする前提のメイン料理というのは、グループ客でも個々に料理を注文する図が一般的なファミリーレストランには珍しい。

 デニーズ広報によると、「アルコールと合わせてシェアする料理のニーズは当店にもあるのでは、という仮説のもと、今年5月に一部店舗でテスト販売を実施したら好評だった。シェアニーズはある、と判断した」という。

 ファミリーレストランは“食事を楽しむレストラン”を超え、気軽にアルコールを楽しむ場としても定着しつつある。それに伴い、こうしたシェア料理のニーズは今後ますます高まりそうだ。

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