新型コロナ:スタディスト、新入社員研修切り替え オンラインで効率化
ビジュアルSOP(Standard Operating Procedures=標準作業手順書)マネジメントプラットフォーム「Teachme Biz(ティーチミー・ビズ)」を提供するスタディストは、3月から毎月入社する新入社員に対して集団研修から「Teachme Biz」を活用したオンライン研修へと切り替えた。新型コロナウイルス感染拡大により、2月上旬から全社員がテレワークへとシフトしたためだ。
しかし、オンライン研修に切り替えた結果、習熟度を上げつつも研修時間を4分の1に圧縮し、よりスピーディーな人材育成と研修の効率化を実現。自社が提供するサービスの効果を実証した。
同社では、業務で使用するツールの使い方、サービスの機能説明から商談の進め方のコツに至るまで、あらゆる業務を「Teachme Biz」で手順書化している。
新入社員研修はその中のトレーニング機能を活用し、教育担当者が新入社員の配属先や担当業務などの属性に合わせて、業務の手順書を選定してコースを作成し、対象社員に事前に配信する。新入社員は研修内容の予習ができ、これまで集団研修で2時間かけて行っていた講義が、30分に短縮することができた。
また、「Teachme Biz」はいつでもどこででもコンテンツにアクセスできるため、空き時間に研修内容を把握して予習に取り組める。さらに教育担当者が全員の受講状況をリアルタイムで把握できるため、それぞれの進捗(しんちょく)に応じた細やかなコミュニケーションが取れ、習熟度の向上にもつながっている。
今後、同社では得意先の各拠点に所属する従業員の受講状況を一括化して可視化できる機能など、理解度のバラつきを解消し、サービス品質の標準化に貢献する機能の実装を予定しており、早期の即戦力育成や従業員教育の効率化を支援していく。(金原基道)