食がつなぐインターネットの輪 サイベリア東京、気軽に個の世界楽しむ

1996.04.01 98号 2面

「現在は三〇〇〇万のホームページだが、二〇一五年には一家に一台程になるだろう」(平松宏之社長)と未来を予想し、普及・啓蒙を図るのが、フランス料理、カフェを展開する「ひらまつ」(東京都港区、03・3444・3967)。

4月1日、世界初のインターネットカフェを展開したサイベリア社と提携し、東京・西麻布にインターネットカフェ「サイベリア東京」(東京都港区、03・3423・0318)をオープンした。

「今までカフェに雑誌などを置いていたのが、たまたまインターネットに代わっただけ。自由に自分を表現する場を設けたのです」

ロンドンを本拠地とし、欧州各国にネットを張るサイベリア社との提携により、情報を見やすく、自分を表現しやすい環境を作り、「サイベリアを拠点とした人の輪を通して一つの文化圏を作ろう」という構想だ。具体的には自分の作品を発表したいという人たちのために、ホームページ作成のアドバイスや展示スペースの提供などを行う。

客席数二六、インターネット端末機一三台、三〇分の利用料金五〇〇円。同店でホームページを開く場合、登録料三〇〇〇円、毎月の更新料一〇〇〇円。

「個人レベルでのホームページが当たり前になれば、世界中の人と交信ができ、情報も豊かになる」

まさにカフェの温かい雰囲気のなか、インターネットに慣れ親しめる空間の誕生である。

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