三井農林、「日東紅茶」初の機能性表示食品発売 健康軸で市場開拓
三井農林は「日東紅茶」初となる機能性表示食品を投入する。「日東紅茶 GABA入りロイヤルミルクティー」=写真(右)、「同ヒハツ由来ピペリン類プラスレモンティー」(=同(左)、各5本入り)を8月30日から新発売した。伸長する機能性表示食品市場へのチャレンジや健康軸での市場開拓を目指す。
新発売する「GABA入りロイヤルミルクティー」は、ミルクティーの味はそのままに、一時的な精神的ストレスや疲労感を緩和する「ロイヤルミルクティー」となる。関与成分として“リラックスや疲労感の緩和”に効果のある素材の「GABA」28mgを配合している。北海道産全粉乳使用によるおいしさを担保しながら、カフェインレスに仕上げているのが特徴だ。
また、冷えに効果のある素材として、「ヒハツ由来ピペリン類」に着目した「ヒハツ由来ピペリン類プラスレモンティー」も投入する。「ヒハツ」はコショウ科の植物で、その果実はスパイスや調味料として、昔から国内外で食されているのだという。同品の関与成分は「ヒハツ由来ピぺリン類」となり、「夕方の脚のむくみ、末梢(手)の皮膚表面温度の低下を軽減する」機能を訴求する、国産粉末レモンピールを使用したレモンティーとなる。こちらもカフェインレスの設計だ。
8月25日に三井物産本店で開催した発表会で、企画本部商品企画・マーケティング部の齋藤章代氏は「機能研究の部隊を有する点は当社の強みとなる。その強みを生かし、紅茶が持つ機能を活用するなどの、新たな機能性表示食品の開発を今後は積極的に推進していく」と意気込みを語った。
齋藤氏は「紅茶は嗜好(しこう)品のイメージが強いため、機能との相性が重要になると推定される。当社が実施した調査によると、パウダー(粉末)タイプの紅茶製品の飲用シーンと機能の関係性は“リラックス”“疲れ”“体を温めたい”という飲用シーンが上位となった。これら、ユーザーの実際の飲用シーンに即した機能性を付与することで、さらに効果が実感できる商品として、今回提案に至った」と語った。(本吉卓也)











