海外通信 外食ビジネスの新発想(56)NYに日本の唐揚げ店登場
●下味付きの肉にソースを別添
フライドチキン・サンドイッチの人気の流れはまだ続くが、ニューヨークに日本の唐揚げ専門店が誕生。その名も、日本語の鳥/鶏(とり)と、スペイン語とフランス語でGoodを意味するBien。漢字で書けば、鶏美園。
同店の唐揚げは、ニンニクショウガ醤油ベースのボーンレスサイ(骨なしもも肉)、ニンニク塩味のウィング(手羽先)、テリヤキソースに黒コショウとごまをまぶしたナゴヤウィング(名古屋手羽先)の3種だ。健康リテラシーの高いアメリカの消費者のために、グルテンフリーにこだわり、小麦粉ではなく片栗粉で揚げ、グルテンフリーの醤油を使っている。
フライドチキンと違い、肉自体にしっかり下味が付いているのが、日本の唐揚げ。だが、ソース文化に慣れたアメリカ人に対応するために、ホームメードのタルタルソース、スパイシーマヨ、スイートチリソース、ポン酢ソース、ランチソースの5種類を別売で揃えている。
外はパリッと中はジューシーな唐揚げサンドイッチや、唐揚げとセットになった弁当3種もメニューに載せている。中でも、唐揚げおにぎり弁当が人気だ。
ほかに、単品のおにぎり(2$95¢)やタコ焼き(6個8$95¢、12個16$95¢)も提供。サイドのポテトフライは、日本風に梅昆布茶やユズ風味の塩の選択もできる。唐揚げは、注文を受けてから揚げるので、揚げたての熱々が食べられる。おにぎりは、その日に手作りでにぎり、防腐剤などは一切使用していないとのこと。
同店を経営するTICレストラングループは、ほかに、来々軒、茶菴、酒蔵、しゃぶ辰などニューヨークで人気の店を展開している。
●店舗情報
「トリ-ビエン(Tori-bien)」
所在地=220 East 9th Street New York New York